close

2023.10.19

選手情報

小田凱人が逆転勝利を飾り2年連続の決勝へ「若さや勢いを使っていくというのが僕にしかない武器」[木下JOテニス]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

世界ランク1位の小田凱人がタイトル奪取に王手


10月19日、「木下グループジャパンオープン」(東京・有明)の車いすの部シングルス準決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)が、鈴木康平(AOI Pro./同18位)を3-6、6-2、6-1の逆転で下し、2年連続で決勝進出を果たした。

【動画】小田凱人が2年連続の決勝進出も苦戦で「全米の記憶がよみがえった」

第1セットは開始から4ゲームを連取される苦しい立ち上がりとなった小田。挽回することができず、第1セットを落とした。

だが、さすがは世界1位。第2セット以降は、「力を抜いてプレーしようと切り替えた」と徐々にファーストサーブの確率を上げていき、2-2から4ゲームを奪って1セットオールとする。最終セットでも次々とポイントを獲得し、あっという間に5-0に。サービスゲームではわずか3ポイントしか落とさず、2年連続で決勝進出を果たした。

全仏オープン、ウィンブルドンを制した17歳は9月の全米オープンで、ベテランのステファン・ウデ(フランス/同9位)に敗戦。この日もサーブの不調でリズムを失った場面では、「全米の記憶がよみがえって、嫌な感じで試合が進んでいるなと感じた」とネガティブな感情も生まれた。それでも「負ける時はプレッシャーに負けてしまう自分もいるので、それをパッと忘れて、ありのままの自分で若さや勢いを使っていくというのが僕にしかない武器」と世界1位の重圧を振り切って最後まで戦い抜いた。

昨年大会は、国枝慎吾をあと2ポイントまで追い詰めたが一歩及ばず準優勝。惜しくも逃したタイトルを獲得するべく、相手になるのが眞田卓(TOPPAN/同8位)だ。過去5度対戦し負けなしの相手だが、今年4月のジャパンオープン(福岡・飯塚)ではフルセットの接戦を演じた。「気を引き締めてやっていきたい。今日よりも多くの人に見てもらいたいですし、もっといい試合をして盛り上げる準備をしていこうと思う。テレビで見ている方々も明日は仕事を休んでいただいてぜひ試合に来てください(笑)」と意気込みを語った。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma