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2024.09.02

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ディミトロフ、ルブレフとの接戦を制して5年ぶりの8強「最も必要なところでステップアップできた」[全米オープン]

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Photo by Getty Images

ディミトロフ「自分のプレーを貫き、最も必要なところでステップアップできた」


現地9月1日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス4回戦が行われ、第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/世界ランク9位)が、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(同6位)を3時間39分の熱戦の末に6-3、7-6(3)、1-6、3-6、6-3のフルセットで下し、5年ぶりに8強。「自分のプレーを貫き、最も必要なところでステップアップできた」と語った。

【動画】ディミトロフ、ルブレフとのフルセットマッチを制して5年ぶり8強 4回戦マッチハイライト

今年1月のATP250ブリスベンでツアー通算9勝目を挙げているディミトロフ。その後、ATPマスターズ1000マイアミで準優勝し、5年半ぶりにトップ10入りした。全米オープンは14年連続14度目の出場となり、過去の最高成績は2019年のベスト4である。

今大会は1回戦でキリアン・ジャケ(フランス/同209位)、2回戦でリンキー・ヒジカタ(オーストラリア/同62位)、3回戦でタロン・フリークポール(オランダ/同40位)をストレートで下して16強。4回戦では直接対決で3勝4敗と負け越しているルブレフとの対戦を迎えた。

第1セットでディミトロフは第4ゲームで0-40のチャンスを作って先にブレークすると、直後には3度のピンチをしのいで6-3でセットを先取する。第2セットも互いに1度ずつブレークする接戦の中、タイブレークで1-3から6連続ポイント。7-6(3)でセットを奪い、勝利まであと1セットとした。

しかし、勝利を諦めないのがルブレフ。ショットの精度が高まった第3セットは、サービスゲームでプレッシャーをかけ続けられ、ディミトロフは3度のブレークを許して1-6で奪われる。第4セットも勝負所でルブレフが一歩上をいき、3-6で最終セットにもつれた。

嫌な流れが漂う中、ディミトロフはルブレフの持ち味でもある強打をスライスなどを使ってかわすと、サーブの精度も高く順調にサービスキープする。すると、第4ゲームでは30-30でバックハンドのダウン・ザ・ラインでチャンスを手にすると、続くブレークポイントでルブレフのミスを引き出してブレークに成功。第7ゲームではダブルフォールトも生まれピンチを迎えたものの、攻め切ってセーブ。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームをラブゲームでキープし、同大会5年ぶりに8強入りを果たした。

試合後、ディミトロフは「いろいろな面で自分にとってとてもチャレンジングな試合だった」とコメント。「自分のフィジカルや、最初の2、3セットで感じたことを考えれば、何が起きてもおかしくなかった。(第3セット以降)ルブレフは素晴らしいプレーをし始めたと思う。  第4、第5セットを通じて、いずれチャンスが巡ってくるかもしれないとは思っていた。 それが第5セットに起きた。ある意味、どちらに転んでもおかしくなかったが、自分のプレーを貫き、最も必要なところでステップアップできたことにとても満足している」と我慢強く戦った結果、勝利が舞い込んできたと語った。

また、「ここでの経験は、僕にとって一線を越えたと思う。もちろん、僕は自分のプレーをさらに高めている。まだまだステップアップできるし、もっといいプレーができると信じているよ」とさらなる高みを目指すとしている。

グランドスラムでは5年ぶり4度目の4強の座をかけて準々決勝では、第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同20位)と第28シードのアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同28位)の勝者と対戦する。

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