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2024.09.08

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18歳小田凱人、世界1位との頂上決戦を制して金メダル!ダブルスでの借りを返し世界の頂点に[パリパラリンピック]

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Photo by Getty Images

小田凱人が世界1位ヒュウェットを下して金メダル


現地9月7日、「パリパラリンピック」(フランス・パリ)車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、第2シードの小田凱人(東海理化/世界ランク2位)は、第1シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス/同1位)を6-2、4-6、7-5で下し、金メダルを獲得した。

【動画】小田凱人が絶体絶命のピンチを乗り越え悲願の金メダルを獲得した瞬間

今年の全豪オープンと全仏オープンを制すなどすでにグランドスラム4勝を挙げている18歳の小田は、初めてのパラリンピック出場。今大会1回戦でベン・バートラム(イギリス)、2回戦でダニエル・ロドリゲス(ブラジル)、準々決勝で東京パラリンピックで銀メダリストのトム・エフベリンク(オランダ)、準決勝で第4シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)を下して、決勝に進んでいる。

決勝の相手は、第1シードのヒュウェット。直接対決では7勝8敗で負け越している小田だが、今季は6度対戦して4勝。この2年間、グランドスラムのタイトルを2人で分け合ってきた頂上決戦となった。

試合は第1ゲームから激しい打ち合いが繰り広げられ、小田がブレークポイントを握られながらもサービスキープする。このゲーム中に左足付け根を抑えて苦悶の表情を浮かべたヒュウェット。メディカル・タイムアウトを取って治療する。約10分後に再開されると、小田が3本のウィナーを放ってブレークに成功。その後も攻撃の手を止めずに、第4ゲームも破って4ゲームを連取し流れに乗る。その後、互いにブレークし合って6-2で第1セットを奪った。

第2セットでも速いタイミングでボールを捕らえてプレッシャーをかけていく小田。セット序盤から度々チャンスを握るが、単複での金メダルを狙うヒュウェットも譲らず、第4ゲームでは10度のデュースの末にキープする。ヒュウェットも盛り返して白熱する戦いの中、セット終盤にかけて小田にミスが重なって第9ゲームで痛恨のブレークを許して、4-6で第2セットを失った。

チャンスがありながら第2セットを落とした小田は、最終セットの立ち上がりでヒュウェットの好リターンに苦しめられてリードされる。小田もブレークバックしたものの、第3ゲームでヒュウェットが再びリードを奪う。流れがヒュウェットに傾く中、小田はなかなかチャンスを作れずにいたが、4-5の土壇場で攻撃的なスタイルを崩さずにブレークバック。再び勢いに乗る小田が、第12ゲームもブレークし悲願の金メダルを獲得した。シングルスでは北京、リオデジャネイロ、東京大会で3つの金メダルを獲得した国枝慎吾に続いて、日本男子2人目のシングルス金メダル獲得選手となった。

三木拓也(トヨタ自動車)と組んだダブルスでは、決勝でヒュウェット/ゴードン・リード(イギリス)に敗れて、惜しくも銀メダルに終わった小田。シングルスで悲願の金メダルを獲得し、見事雪辱を果たした。


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