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2025.01.27

選手情報

全豪連覇したシナー「ハイレベルなプレーできた」と喜び。「もっと良くできるはず」と生涯グランドスラムに意欲

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王者・シナーがズベレフ破り全豪連覇達成

2025年最初のグランドスラムとなった「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)が幕を閉じた。大会最終日となった現地1月26日に行われた男子シングルス決勝では、世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)が同2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3,7-6(4),6-3で下し、大会連覇を達成。「もっと良くできるはず」と全仏オープン、ウィンブルドンのタイトル獲得に意欲を燃やした。

【動画】世界1位シナーの全豪OPプレー集&決勝ハイライト

昨年の全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たした23歳のシナーにとって、今大会は初めて前年覇者として臨んだグランドスラムとなった。

1回戦でニコラス・ジャリー(チリ/同36位)、2回戦でトリスタン・スクールケイト(オーストラリア/同173位)、3回戦でマルコス・ギロン(アメリカ/同46位)に危なげなく勝利。4回戦のホルガー・ルーネ(デンマーク/同13位)戦では、試合当日の朝から体調を崩していたことに加えて猛暑の影響で苦しい試合となったが、これを乗り越えて準決勝に進むと、アレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)、ベン・シェルトン(アメリカ/同20位)と圧倒的なパフォーマンスを披露して決勝に進んだ。

連覇がかかっていることで、「余計なプレッシャーや注目が集まる。それをうまく処理しなければならない」と難しさがあったという。だが、決勝では“3度目の正直”でグランドスラム初優勝を狙うズベレフを相手に、壁のように立ちはだかった。

エース数ではズベレフの半分となる6本にとどまったが、ストローク戦となれば左右に動かされても揺るがない堅牢な守備、そして体勢が崩れたところからでも鋭いキレのあるショットを放つ。第2セットのタイブレークでは「少し運がよかった」としながらも、最後までズベレフにブレークポイントを握らせないまま、6-3,7-6(4),6-3と圧倒。王者らしい盤石な戦いぶりだった。

試合後の会見でシナーは、「とてもハイレベルなプレーができた。ここオーストラリアでまた素晴らしい成績を収めることができて本当にうれしい。この瞬間をチームや家族、愛する人たちと共有できるのは素晴らしいこと」と、大会連覇を喜んだ。

ハードコートで開催されるグランドスラムでは3大会連続優勝とし、生涯グランドスラムに残すはクレーコートの全仏オープンと芝コートのウィンブルドンのタイトル。

「まだ成長しなければならない部分がある」と、特に経験の少ない芝コートでの戦いにエネルギーを注いでいきたいとし、「他のグランドスラムで勝つことは常にある目標の一つ。プレーヤーとして完成度を高めることが大事だと思っている。去年も悪くなかったが、もっと良くできるはず。それをこれからの試合で証明していくつもり」と意欲を燃やした。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma