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2020.07.27

選手情報

ディミトロフ、新型コロナ陽性からの復帰の難しさに言及「考えられるすべての症状が出た」

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7月27日、パトリック・ムラトグルー氏が主催するエキジビションマッチ「UTS(アルティメット・テニス・ショーダウン)」に出場した世界ランキング19位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が、新型コロナの影響で「最高レベルのプレーができない」と語っていると、オンラインメディア『Tennis Majors』が伝えている。

ディミトロフは、6月に行われたノバク・ジョコビッチ(セルビア)主催の「アドリア・ツアー」第2戦クロアチア大会の途中で、体調不良を訴え検査を受けたところ、新型コロナウイルスの陽性反応。その後、自主隔離期間を設けた。

その復帰戦となったUTSでは、リシャール・ガスケ(フランス)に0‐4のストレート負け。さらに、2試合目となったフェリシアーノ・ロペス(スペイン)戦でも2‐3で敗れていた。これに対し、ディミトロフは、「今は最高レベルで試合に出る準備ができていないことは明らか」と、新型コロナウイルスによるトレーニング不足であることを否定せず。「ウイルスは僕には辛かったし、1ヵ月ほど家にいた。呼吸もうまくできなかったし、体調も良くなかったんだ。疲れていて、(新型コロナウイルスの)すべての症状が出て、味覚も嗅覚もなく、考えられるすべての症状が出ていたので、何もかもが楽しくなかった」と、辛い日々を過ごしていたという。さらに、「もちろん精神的にも戦っていた。20日間、一日中一人でいることになるため、多くのことが頭の中を駆け巡ったよ」と、肉体的にも精神的にもタフだったとした。

それでも、復帰し試合ができていることには喜びを感じているというディミトロフ。ツアーが再開されるまでに、目指すレベルまで自身を引き上げることができるのか楽しみだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma