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2025.09.05

選手情報

大坂なおみ 5年ぶりのグランドスラム決勝進出ならず…世界9位アニシモワの猛攻しのぎきれず逆転で敗れる[全米オープン]

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大坂なおみ 世界9位アニシモワに逆転負けを喫し決勝進出ならず


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス準決勝が現地9月4日に行われ、第23シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク24位)は、第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同9位)に7-6(4),6-7(3),3-6で敗れ、惜しくも5年ぶりのグランドスラム決勝進出とはならなかった。

【動画】大坂なおみ 正確なショットで相手を揺さぶり最後は強烈なフォアハンド・ウィナー

27歳の大坂は、今大会前哨戦の「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で4年半ぶりのタイトルこそ逃したものの準優勝。新たにチームに加入したトマス・ビクトロフスキー氏との初タッグで早くも結果を残した。

2018、2020年に優勝している今大会は、1回戦でヒリート・ミネン(ベルギー/同106位)を6-3,6-4で下すと、2回戦ではヘイリー・バプティスト(アメリカ/同47位)を6-3,6-1、3回戦で第15シードのダリア・カサトキナ(同18位)を6-0,4-6,6-3で破る。4回戦で第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)に6-3,6-2で快勝し、準々決勝でも第11シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ/同13位)も6-4,7-6(3)のストレートで破って4強入りを果たした。

直接対決で0勝2敗となっているアニシモワとの準決勝。第1ゲームでアニシモワがフォアハンドのミスを続いて、大坂が開始早々にブレークに成功する。しかし、第3ゲームで0-40のチャンスを逃すと、アニシモワも落ち着きを取り戻して積極的に攻撃。大坂は第4ゲームでブレークバックを許した。

その後、相手の攻撃を耐えてミスを誘い、再びブレークした大坂は、アニシモワの積極的な攻撃を受け続け、5-4のサービング・フォー・ザ・セットでサービスキープできない。それでも今の大坂はここで崩れない。拮抗したまま突入したタイブレークでは、相手のミスで2度のミニブレークした大坂が7-6(4)で第1セットを奪った。

第2セットはお互いにブレークでスタート。アニシモワの強打に呼応するように大坂のショットにも力が入る。白熱したラリーに会場の熱気も帯びる中、大坂は先にブレークを許しながらも気持ちを切らさず、次のゲームにはブレークバックしスコアで離されない。しかし、5-5でのピンチを振りきってもつれたタイブレークで、4連続ポイントでリードを広げられて6-7(3)でセットを奪い返された。

土壇場で踏みとどまったアニシモワはこれで波に乗ったか、最終セットのスタートから大坂にプレッシャーをかけていく。試合開始から守備に回され、耐える時間の長かった大坂は、第4ゲームでブレークを許して追いかける展開。挽回したいところだが、アニシモワのパワフルなショットを打開することができず3-6。5年ぶりのグランドスラム決勝進出とはならなかった。

ウィンブルドンに続いてグランドスラム2大会連続で決勝に進出したアニシモワは、直接対決で6勝3敗としている大会連覇を狙う世界1位のアリーナ・サバレンカと対戦する。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma