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2025.09.29

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アルカラス 怪我の不安を感じさせない圧倒的な攻撃力を披露し4強「信じられないプレーができた」[木下グループジャパンオープン]

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王者アルカラス 圧巻の攻撃力を見せて4強!日本のファンも虜に


男子ツアー「木下グループジャパンオープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス準々決勝が9月28日に行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)は、ブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)を6-2,6-4で下して、準決勝進出を果たした。

【動画】アルカラスの異次元なフットワークとショット力&マッチハイライト

今年の全仏オープンと全米オープンを制して、世界ランク1位に復帰した22歳のアルカラスは、セバスチャン・バエズ(アルゼンチン/同41位)との1回戦で、左足首を負傷するアクシデント。ジズー・ベルグス(ベルギー/同45位)との2回戦では、どこかステップを確かめながらのプレーだった。

準々決勝も動きやすさを探るように落ち着いた立ち上がりになると思った。だが、それ以上に目立ったのは圧倒的な攻撃力。「今も足首のことを気にしていて、無茶をしないように考えている」と不安を口にするアルカラスは、この試合はいつもより攻撃のペースを速めた。

「時々思ったように早く動けないこともある。そのためにビッグショットを打ってコートを走り回らなくても済むようにした」と、鉄板で打っているかのようなインパクト音を轟かせ、次々とナカシマのコートに突き刺す。そしてスムーズな動きでネットにも出ていく。2度のブレークに成功し6-2で第1セットを奪った。

第2セット、ナカシマはアルカラスにコースを読ませないように散らし、持ち前の粘り強さや要所での攻撃でサービスキープしていく。決してナカシマも悪いわけではない。しかし、相手のプレーレベルが上がれば、自身のギアも一段も二段も上げられるのがアルカラスだ。

2-2の第5ゲームではリターンダッシュでプレッシャーをかけていきチャンスを手にすると、最後は弾丸のようなフォアハンドのカウンターショットを放ちブレークに成功。ナカシマも最後までチャンスをうかがったが、アルカラスは1度もブレークポイントを握らせることなく試合を終わらせた。

オンコートインタビューでは、「自分でも信じられないプレーができた。感覚は非常に良くて、何でもできるような気がした。終始、完璧なプレーができたのは自分でも誇りだ。自信を持ってプレーできた」とコメント。満足のいく試合ができたとした。

準決勝では、2022年の全米オープン決勝を戦った第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同12位)と対戦。対戦成績ではアルカラスの4勝1敗となっており、直近の2024年ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」ではルードが6-1,7-5で勝利している。

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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma