close

2026.07.11

選手情報

王者シナー、完璧なテニスでジョコビッチを完封し連覇へ王手「レベルを上げる必要があるとわかっていた」[ウィンブルドン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

シナーがジョコビッチをストレートで下し2年連続の決勝進出、連覇へ王手


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)は現地7月10日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)が、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同8位)を6-4, 6-4, 6-4のストレートで破り、2年連続の決勝進出を果たした。試合時間は2時間20分であった。

【動画】シナー、ジョコビッチに快勝し大会連覇へ王手!準決勝ハイライト

ディフェンディングチャンピオンのシナーは、この試合で16本のサービスエースを奪い、第1サーブが入った局面でのポイント獲得率は88%を記録した。準々決勝で第3シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同4位)と5時間15分に及ぶ今大会最長の死闘を演じていたジョコビッチに対し、シナーは一度もブレークを許さず、第3セットで直面した唯一のブレークポイントもセーブした。ジョコビッチは第2サーブの局面で38ポイント中25ポイントを失うなど、シナーの正確なサーブとストロークに圧倒された。

この勝利により、ジョコビッチとの通算対戦成績は7勝5敗となり、2026年1月の全豪オープン準決勝で敗れていたシナーにとっては、グランドスラムの舞台での雪辱を果たす形となった。

試合後の記者会見でシナーは、この試合が持つ意味について、ジョコビッチとの対戦は毎回厳しいものになるとした上で、「メンタル面で、今日はレベルを上げる必要があると分かっていた。それができたので、良かったと思う」と振り返った。

さらに好調の要因については、「この数日、しっかり準備をして良いリズムを作ってきた。チームが体もメンタルもベストな状態に持っていってくれたことに感謝している」と述べ、チームへの感謝も忘れなかった。

ジョコビッチとの対戦の難しさについては、「ノバクと互角に渡り合うには、自分のベストのテニスをする必要がある。今日は序盤からサーブが良く、それが大きな助けになった」と説明。第3セットで際どい場面があったことにも触れ、「もし第3セットで自分がブレークされていたら、状況は大きく変わっていたかもしれない。それがテニスというものだ。うまく対処できたことをうれしく思う」と語った。

ジョコビッチが会見でシナーについて「今日のレベルは自分より頭ひとつ、ふたつ上だった」と評したことを問われると、シナーは今大会のベストマッチだったと認めつつ、「ノバクほど、これほどまでに違うレベルを毎回見せてくれる存在はいない。彼は本当に、僕にとっても、若い世代にとっても大きなインスピレーションだ」とコメント。3日前に5時間15分に及ぶ今大会最長の準々決勝(対フィリックス・オジェ・アリアシム戦)を戦い抜いたジョコビッチの闘志にも改めて敬意を示した。

7月12日の決勝はで、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)と対戦する。ズベレフは準決勝で、ワイルドカード(主催者推薦)で出場し快進撃を続けていたアーサー・フェリー(イギリス/同114位)を7-6(0), 6-2, 6-4で下しての勝ち上がり。シナーとズベレフの通算対戦成績はシナーの10勝4敗であり、2024年8月のATPマスターズ1000シンシナティ以降はシナーが9連勝している。

決勝に向けた戦術についてシナーは、「(芝は)ラリーが少なく、リズムも作りにくい。それは分かっている。暑さもあるので、大きなサーブを持つ選手には有利に働くはずだ。彼は間違いなくビッグサーバーだ」と分析した。

またズベレフが先月の全仏オープンで自身初のグランドスラムタイトルを獲得したことについては、「彼は長い間それを目指して努力してきたので、ついに達成できたことは大きな自信になったはずだ。ここでの戦いぶりを見ても、非常に積極的でサーブも強力になっている」と評価。自身が2024年の全豪オープンで初優勝を果たした際の経験と比較しつつ、「勝利を重ねて負けが少なくなってくると、それだけ素晴らしいテニスをしているということ。準決勝は僕の前の試合だったから観戦していたが、彼は今、非常に積極的だ」と述べた。その上で、「とてもタフな戦いになるはずだし、これまで対戦してきたどの試合ともまったく違うものになるだろう」と決勝への期待と警戒感をにじませた。


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma