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2026.09.13

選手情報

ルバキナが全米オープン初制覇&世界1位「こんな朝を迎えるのは素晴らしい気分」怪我の苦難を乗り越えグランドスラム3度目の戴冠[全米オープン]

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ルバキナ、逆境を乗り越え掴んだ全米初頂点と世界1位の座


満身創痍の状態で挑んだ大会の最後に、最高の結果が待っていた。現地9月12日に「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス決勝が行われ、第2シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン/世界ランク2位)は、大会連覇中だった第1シードのアリーナ・サバレンカ(同1位)を2時間21分のフルセットの末に、6-4, 5-7, 6-2で下し、全米オープン初制覇を達成。自身通算3度目のグランドスラムタイトルを獲得し、次週更新されるWTAランキングで初の世界1位に立つことに華を添えた。

【動画】ルバキナの鮮やかなバックハンドウィナー&決勝ハイライト

大会開幕直前の状況は決して芳しいものではなかった。全米オープンの1週間前、ルバキナはWTA1000シンシナティ準々決勝で左足首を負傷し途中棄権を余儀なくされていた。ニューヨーク到着後に撮影したMRI検査の結果も芳しいものではなく、1週間はラケットを握ることすらできなかった。ルバキナは当時のリハビリ期間について「7日間、ホテルの部屋とジムを行き来し、そこで3時間を過ごして回復処理と治療に多くの時間を費やした」と振り返った。

それでもチームと密に連携を取り、計画を完遂して本番へ挑んだ。大会に入ると圧倒的なパフォーマンスを披露。4回戦で第13シードの大坂なおみ(フリー/同13位)をストレートで退けると、準々決勝の元世界4位のジェン・チンウェン(中国/同121位)、準決勝の第4シードのココ・ガウフ(アメリカ/同4位)戦では連続してセットカウント0-1からの逆転劇を演じ、決勝へと駒を進めた。

決勝の第1セット、ルバキナのファーストサーブの確率はわずか27%にとどまった。しかし、強力なグラウンドストロークで補い、第5ゲームで先制のブレークを奪う。このセットを6-4で先取した。ルバキナはサーブの精度に苦しんだ第1セットについて「ファーストサービスの確率を向上させなければいけないと考えていた。うまく入っていなかったが、狙うコースを絞り、セカンドサービスで少し攻めていく計画を頭の中で立て、それに執着してプレーした」と説明した。

第2セットはファーストサービスの確率を61%まで改善させたものの、ブレークチャンスを活かせず5-7で落とし、勝負は最終セットへもつれ込んだ。勝負どころでの意識についてルバキナは「最終セットでは『自分ならまだできる。サービスに集中し、チャンスが来たらもう少しリスクを冒そう』と自分に言い聞かせた」と明かした。その言葉通り、第3ゲームで先にブレークを奪うと、第7ゲームでは浅くなった返球を見逃さずボレーを沈めて5-2とリードを広げた。最後は今試合12本目のサービスエースを決め、激闘に終止符を打った。

優勝を決めた直後の表彰式インタビューで、ルバキナは対戦相手のサバレンカについて「アリーナ、あなたは素晴らしいチャンピオンだ。私を限界まで追い込んでくれた。コート上でダイブしながら、あらゆるボールを拾おうと試みた」と、闘志をむき出しに戦うライバルに称賛の言葉を贈った。

グランドスラム通算3度目のタイトルを獲得し、生涯グランドスラム達成に残すは全仏オープンのみとなった。さらに今大会をベスト4以上に進んだことにより、サバレンカが99週連続で守り続けてきた世界1位の座を奪取した。ルバキナは偉業達成について「全米オープンで優勝し、世界1位を達成したと知りながら目覚める朝は全く違うものになる。ここ2、3週間続けてきたルーティンから解放される安堵感もある。だから、こんな大きなことを成し遂げたとわかった状態で目覚めるのは、本当に素晴らしいこと」と心境を明かした。

かつては苦手意識のあったニューヨークの地でついに頂点へ立ったルバキナ。「10年前、ジュニアとして初めてここに来たときから素晴らしい場所だと思っていた。この数年はテニスにおいて最高の場所ではなかったが、間違いなく変わった」と笑顔を見せ、初戴冠の喜びに浸った。


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写真=田沼武男 Photo by Takeo Tanuma