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2026.10.12

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フェデラーが錦織圭の引退を祝福「対戦は常に大きな挑戦だった」 16歳での初練習から対戦相手としての評価まで明かす

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16歳の錦織に衝撃「信じられないようなボールストライキング」


10月11日、「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2026 with Kei Nishikori」(東京・有明コロシアム)が開催され、今季限りで現役を引退する錦織圭(ユニクロ)のキャリアを振り返るトークショーが行われた。元世界ランキング1位のロジャー・フェデラー氏も登壇し、錦織との思い出や対戦相手としての評価を語った。

【画像】「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2026 with Kei Nishikori」フォトギャラリー

16歳だった錦織との練習を鮮明に覚えているというフェデラー氏は、当時からその才能に強い印象を受けていたと明かした。さらに、公式戦で11度(錦織の3勝8敗)対戦した錦織について、ショットの多彩さや攻撃力、コートカバーリングの広さを高く評価。引退を迎える後輩に、惜しみない賛辞を送った。

錦織が16歳だった頃、アメリカ・マイアミでフェデラー氏と練習する機会があった。当時、世界ランキング1位に君臨していたフェデラー氏にとっても、その時間は印象深いものとして記憶に残っている。

「キャリアの中ですべての練習セッションを覚えているわけではないが、この特別な練習については非常に鮮明に覚えている。16歳にして、彼の信じられないようなボールストライキングと、彼が放っていたエネルギーに圧倒されたからだ」とフェデラー氏は振り返った。

当時から将来を期待されていた錦織について、フェデラー氏は「次の超逸材であり、素晴らしい選手になる」と事前に聞かされていたという。その後、錦織は世界のトップ選手へと成長。フェデラー氏は「彼がトップまで上り詰めていく軌跡を見るのは素晴らしかった」と、その歩みを称えた。

一方、錦織は当時の練習を振り返り、フェデラー氏の独特な練習スタイルに驚いたことを明かした。

「練習中はめちゃくちゃリラックスしている。フットワークも力感も5割くらいで、ポイント練習もその力感でやる。練習では感覚をつかみに来ているようで、そういう人は彼以外に見たことがない。天才とはこういう人なのだと思った」

憧れの選手と実際にコートを挟んで向き合った経験は、若き日の錦織にとって大きな刺激となった。

フェデラー氏は、公式戦で11度対戦した錦織についても具体的に言及した。

「錦織との対戦は常に大きな挑戦だった。コートカバーリングの広さに加え、ツアー史上屈指の非常に危険なバックハンド、アグレッシブなフォアハンド、優れたボレーまで、トップ選手になるためのあらゆる要素を備えていた」

ビッグサーバーではなかったものの、コースを正確に突くショットと多彩なプレーで補っていたと評価。さらに、キャリアを重ねるにつれて攻撃性が増していったと説明した。

「彼はますます攻撃的になり、プレースタイルはより危険で予測不能になっていった。バックハンドをダウン・ザ・ラインに打ち込み、そのショットでダメージを与えようとしてきた」

錦織のバックハンドは、ラリーの主導権を握るだけでなく、相手の守備を崩す武器として機能していたとし、コーチのマイケル・チャン氏とともにハードな練習を重ね、戦術面でも優れた選手だったことを強調した。

「お互いに非常に攻撃的なプレーを仕掛け合おうとしていたため、素晴らしいショットの応酬が生まれた。対戦相手としても最高の選手だった」

また、錦織のプレーは見る者を引きつける魅力も備えていたという。「テレビで彼の試合を見る機会があるときは、何か特別なことが起きるに違いないと分かっていた。それこそが、ツアーの多くの選手たちと彼を分かつ点だった」と語った。

フェデラー氏の賛辞に対し、錦織は「うれしいが、どれくらいお世辞だったのかを聞いてもらえるか」と、持ち前のユーモアを交えて反応。一方で、自身が憧れてきたフェデラー氏のプレーについては、特別な思いがあったという。

「フェデラーは僕から見ても、みんなから見ても完璧で弱点がない選手。僕自身もツアーではアグレッシブにプレーする方だが、それをさらに上回る速い展開でボールが返ってくる」

さらに、フェデラー氏が放つスーパーショットについては、「自分が好きな選手と真剣勝負をしている最中でも、『こんなショットを打てるのか』と思う。少し変わっているのかもしれないが、スーパーショットを打たれると、悔しいのと同時にうれしさもあった」と当時の心境を明かした。

互いに褒め合うやり取りを経て、フェデラー氏は引退を迎える錦織に「素晴らしいキャリアを終えた後には、誰もが通らなければならない道だ。多くの人々があなたを称賛してくれるし、それが続く間はぜひ楽しんでほしい。あなたにはその価値がある」と述べ、「真に素晴らしいプレーヤーだった。特別なプレーヤーであり、あなた自身もそれを分かっているはずだ。素晴らしいキャリア、本当におめでとう」と祝福した。

世界の頂点に立ったレジェンドが、対戦相手としても、テニスを愛する一人の選手としても認めた錦織。その言葉は、日本男子テニスを牽引してきたキャリアの価値を改めて示すものとなった。

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写真:Tennis Classic