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2019.10.24

メーカーズボイス

NXT SOFTとNXT、NXT CONTROL、NXT POWERを打ち比べ! 真の実力は!?

ユーザーへのアンケートを受け、約2年前立ち上げたのが “極秘プロジェクト”『#1000分の3秒を5秒にする』。「1000分の3秒」は、インパクトにおけるストリングとボールの接触時間と言われる。NXT SOFTそれをできる限り柔らかいマルチストリングにし、ダンピング(ストリングのたわみ)を大きくして、インパクト時間を1000部の5秒に伸ばそうというのが同プロジェクトの狙いだ(詳しくはこちらをチェック)。そうして出来上がったのが『NXT SOFT』である。

従来の「NXT16」との比較で、伸縮性、衝撃吸収性、フィラメント数、ポリウレタン量がアップしたという『NXT SOFT』とNXT3シリーズを編集部(広)&(川)が打ち比べ!
単に“ソフトなだけではない”その実力を余すところなくご紹介!!
※試打ラケットは「ULTRA 100 CV」。46ポンドで張って試打を行っている





NXT SOFT(エヌエックスティ ソフト) ×「NXT(エヌエックスティ」

テニスクラシック編集部(広)
全体がたわむ「NXT」に対して
「NXT SOFT」はまるでボール型に凹む感覚



「NXT(エヌ エックス ティ)さて、『NXT SOFT(エヌ エックス  ソフト)』だが、一番の違いとして感じるのはボールの掴み方、ダンピング(たわみ)の違いである。まず「NXT」は、柔らかいのだが全体的にたわむイメージの打球感だ。そして『NXT SOFT』はというと、ボールの形にたわむようなイメージなのだ。ポリ・ストリングを使うトップ選手は、スイング速度が高いため“ボール型にポケットができる”と言われる。その分、インパクトが安定するし、コントロール性もよくなる。思い浮かんだのは、正にそれだ。長くボールを掴めるためか、まるでボールとストリングがくっついている感覚もあるほどである。スイング速度が年相応(40代)な私でも、それを感じるというのは実におもしろい!

テニスクラシック編集部(川)
柔らかいのは当たり前!NXT以上にやさしさが際立つ



まず『NXT SOFT(エヌ エックス  ソフト)』の打球感は、ビックリ! とにかく柔らかいのだ。かといって、柔らかいだけではないのがすごい。ボールの伸びに関しても「NXT(エヌ エックス ティ)」より伸びるのだ。「NXT(エヌ エックス ティ)」が好まれる理由は、ナチュラルのように打球感が柔らかいからだが、『NXT SOFT(エヌ エックス  ソフト)』は、よりナチュラル感、言わば透明感ある打球感となっている。

おぉ! と驚いたのは【オフセンターでの飛び】。全体が、しっかりたわむためか、スイートエリアを少し外しても、ちゃんと飛んでくれるので何ともテニスが楽しい。「NXT(エヌ エックス ティ)」との比較でわかるのは「やさしさ」が際立っていることだと確信した。


NXT SOFT×「NXT CONTROL」

テニスクラシック編集部(広)
くっついたまま打ってる?!
上下のコントロール性がスゴイ「NXT SOFT」




最も違うのは、コントロールの性能だ。「NXT CONTROL」は、ポリエステルが入っている分、打球感に芯があるイメージになる。(この打球感が“実に心地よい!”のだが)他のNXTシリーズと比較すると、ソフトフィーリングながら、ポリエステルの分、ダンピングが小さい。だから、コントロール性が高いわけだ。その点で、よりソフトな『NXT SOFT』は、コントロールが微妙になるのか?と思いきや、まったく違った!!

ボールがストリングにくっついたまま、打ってる感じのある『NXT SOFT』は、実はコントロールが付けやすいのだ。特に!『上下』のコントロールが素晴らしい。テニスにおいて、ボールの高さを操ることができることはシングルス、ダブルス問わず非常に重要なこと。イメージに近い飛球ラインで打てる『NXT SOFT』を、ぜひアナタも体感してみてほしい。

ちなみに、インパクト時のダンピングは両者似ている部分がある(ボール型に凹む。NXT SOFTのほうが顕著)ので、スイング速度がある程度自信があるならば、「NXT CONTROL」を同じ感覚で打てるのではないだろうか。そういった部分も注目してほしい。


テニスクラシック編集部(川)
土俵際での強さは「NXT SOFT」が勝る



「NXT CONTROL」は、シリーズではしっかりした打球感が特徴だが、打ってみると打球感も十分柔らかい。しかーし!! 数倍『NXT SOFT』のほうが柔らかいのだ!

両者を打っていて特に感じたのは【球際でのショットの違い】である。
「NXT CONTROL」は、ポリエステルが入っていて打ち応えがあるからだろうか、攻められている局面では『NXT SOFT』のほうが、多少打点が下がっても返しやすい。シンプルに粘れるつまり“土俵際で強い”という印象だ。またボレーでは、きれいに逆回転がかかったのも気持ちよかった。いわば“乗る”感じがあるのだ。「NXT CONTROL」については、柔らかい中にしっかり弾きがあるので、アグレッシブにプレーしたい方にいいと思う。


テニスクラシック編集部(広)
「NXT SOFT」は打球に味付けしやすい



NXT比で約6割フィラメントを増やした「NXT POWER」、同26%フィラメント数を増やした『NXT SOFT』。単純なフィラメント数では、「NXT POWER」が上。そういった違い、作りの違いがダンピングに現れている。

インパクトの際、「NXT POWER」は、ストリング面全体がより大きくダンピングすることがわかる。一方の『NXT SOFT』は、前述のとおりボール型に凹むようなイメージ。その感覚の真偽はさておき、“#1000分の3秒を5秒にする”効果は、しっかり出ていると思う。 「NXT POWER」のほうが上と感じたのは、弾きの良さ。オリジナルの「NXT」にプラスα飛ばしてくれるのは、時に心強いはず。またスピン性能においても、しっかりかかってくれると感じた。これは『NXT SOFT』が飛ばないというわけではない。個人的には十分な飛びを感じる。そのうえで、高さのコントロールがつけやすく、味付けがしやすいというメリットを感じた。

テニスクラシック編集部(川)
打球イメージとフィットし スピン性能でも勝る「NXT SOFT」



NXT比でフィラメント数が6割アップしている「NXT POWER」。だからこそ反発性能が高いわけだが、独得の柔らかさも特徴的。その柔らかさの違いがおもしろい。「NXT POWER」は、たわみと同時にボールが放たれる感覚があり、『NXT SOFT』は一度ボールとストリングが食いついてから、“ポーン!”と飛び出る感覚なのだ。

また、『NXT SOFT』のほうが、スイングとボールの飛びがイメージしやすく、コントロール性が良かった。一方「NXT POWER」は、そのパワーもあってか、イメージと少しずれる。トップスピン性能では断然『NXT SOFT』が上。ボールの食いつきとともに、ストリングがボールに引っかかってくれ、意識せずともトップスピンがかかってくれるのにはビックリした!

NXT SOFT



NXT SOFT
単張 ¥3,500(税抜き)
REEL ¥51,000(税抜き)
素材: ポリウレタン
タイプ: マルチ・フィラメント
ゲージ: 1.30mm
長さ: 単張12.2m、REEL200m
カラー: ナチュラル
MADE IN FRANCE

★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]