close

2019.06.28

メーカーズボイス

クラッシュ待望の3モデルはどんなラケットか!? 一足早くテニスクラシック編集部が試打!

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

2月に発売されたクラッシュ100、100TOURは衝撃だった。そのスゴさについては、すでにご存じの方も多いはず。共存しないと言われてきた【硬く、しならないラケットの特徴<パワー&コントロール>】と【柔らかく、しなるラケットの特徴<フィーリング>】を特許技術によって融合させてしまった。ウッドラケット並みのしなりと現代ラケットで最高クラスのねじれにくさ…それが共存するラケットだ。


ウイルソンいわく、「柔らかいけど、ブレない。ブレないけどしなる。しなるけど、面の安定性が高い、コントロール性が高い」。これまで存在しないラケットだったのだから、その打ち味も初めて味わうもの。まだ打っていない人は、ぜひ一度試打していただきたい。未体験の感覚を味わってほしい。

そして、その第2弾がついに発売となる!!“#ウイルソンの革命の続き”として、SNS上を騒がせていた「クラッシュ 98」、「クラッシュ 100L」、「クラッシュ 108」の新しい3モデルは、いかなる打ち心地なのか!? 編集部試打コンビ(広)&(川)が、いち早く試打をしてみた!

クラッシュ
試打インプレッション


テニスクラシック編集部(広)
サーブ、ストローク、ボレー 
攻撃的にどんどん打っていきたい方にオススメしたいラケット


評価の高い「クラッシュ 100」を、そのまま98平方インチにしたかのようなモデル。ひと言でいえば、その魅力は『打つ楽しみがあるモデル』だ。

フレーム厚は「クラッシュ 100」より0.5mm薄い。その分、打球感は、よりボールを感じられる打球感となっている。これは特に上級者が好きそうな打球感。コントロール性も、シリーズでNo.1だと思う。打つ楽しみがあるモデルなので、上級者問わず、若い男性、競技志向の女性も気に入るモデルのはず。クラッシュといえば、柔らかくブレないが、しなるというのが特徴。それらの要素が多少控え目になっているのが「クラッシュ 98」だと思う。とはいえ、感覚以上にスピンはかかるので、厚く捕らえたボールもしっかりコートに落ちてくれる。サーブ、ストローク、ボレーと攻撃に、どんどん打っていく!そんな方にぜひとも打っていただきたい。


テニスクラシック編集部(川)
ボールの食いつきと弾く感じがベスト
個人的にNo.1クラッシュは、多くの方が楽しめるモデルだ!


個人的には、この3本の中でNo.1のラケット。まず98平方インチとは思えない!それくらいの打ちやすさとパワー、コントロール性を感じた。振り抜きがいいので体勢が崩れてもスイングしやすいというのは、特に感じたところ。ある程度、苦しい体勢でも、力をしっかり込められボールを深く返すことができる。面が垂直以上になっていれば、ネット手前でボールがおじぎすることもない。インパクトでは「クラッシュ 100L」、「クラッシュ 108」にはない、ボールの食いつきと弾く打感があり、これが非常に気持ちいい。スイングスピードを上げても面ブレがないので、ボールコントロールもしやすい。競技志向のある人から週1プレイヤーまで幅広く使っていただきたいラケットである。


テニスクラシック編集部(広)
これは、ただのLiteなラケットではない! トータルバランスに優れている強く推したい1本


常に振り抜きがいい! 3本の中で、私が一番好みなのは「クラッシュ 100L」だった。一般的に、多くのモデルの場合「L」と付くと、ベースとなったモデルを軽くし、バランスポイントをいじっただけ、というケースが多いと思う。確かに、このモデルも軽いのだが「クラッシュ 100」を打った時と同じくらいのバランスの良さ、パワー、スピン性能、フィーリングを感じることができる。軽い分、ヘッドが走るのでボールが走るし、スピンもかかる。ヘッドの取り回しもいいので、ボレーも難度が下がる。意のまま打てる、は言い過ぎかもしれないが、「あれ、テニスが上達した?」と勘違いしてしまうラケットが「クラッシュ 100L」だと思う。中高年の方はもちろん、若い人もこれは満足するはず! 買いのラケット!!


テニスクラシック編集部(川)
ネットプレーがスゴイ!
常に7割程度のスイング速度でプレーしているという方
これからテニスが上手くなるはず!


280gと軽い分、やはり扱いやすい!何よりネットプレーでパワフルに弾き返すことができるのが、とにかく素晴らしい。打感は「クラッシュ 98」よりも柔らかく、ストロークではそれが特に顕著に感じた。一方でハードヒットすると、ラケット自体が軽いためか、スイングスピードも上がる分、ボールコントロールがやや難しく感じた。7割程度のスイングスピードで振ったほうが、フレーム自体が柔らかく感じ、楽にボールが飛んでくれる。競技志向のプレイヤーよりも、女性や週1プレイヤーの方に最適。使えば、テニスが上手くなる気がするはず!


テニスクラシック編集部(広)
ラージサイズなのに硬くない!取り回しもよく、ボレー最高です
ダブルスの神ラケットになる


108平方インチでフレームも厚め。クラッシュのラージサイズ・モデルとは、どんなものか。打ってみると、やはり普通の大きなラケットとは違う。最も違うのは、打球感で硬い感覚がないのだ。これはクラッシュならではである。サーブ、ストローク、ボレーと一通り打っていて、感じるのは「本当に面ブレがしない」こと、それと打っていて、まるで「100平方インチのラケットのように扱いやすい」ということ。中でも、驚いたのがボレーだ。当てれば返るなんて表現をよく見るが、当てればなんかいいボレーが飛ぶ。面ブレしないし、パワーもあるので少し準備が遅れても問題なし! 足元のボールはヒザを曲げずともしっかり返る!!ボレーを打つことが多いダブルスで、かなり効果を発揮するラケットなるだろう。クラッシュの中でも非常にいい個性を持つラケットと言える。


テニスクラシック編集部(川)
ボールがストリングに吸い付くているかのような 卓越したホールド感が最高


108平方インチとフェイスサイズが大きいからか、ストリングのたわみをより強く感じることができる。その分、ボールがストリングに吸い付いていくような感覚があり、たわみ戻しによるパワーも感じる。打球感がこのサイズのラケットとは思えないほど心地も良い。オーバーサイズを使いたいという方のテニスを考えたラケットだと思う。ネットプレーでも安心感があるし、どんなボールでも取れる感じがする。左右に振られた場面では、フォア、バックともにスライスを使うのだが、ボールの乗りも良く、スーッと伸びるスライスが打てる。クラッシュの良さを生かし、さらに優しさをグレードアップさせた1本だと言える。


CLASHシリーズ


CLASH[クラッシュ] 98
¥32,000(税抜き) フェイス面積: 98 sq. inch/レングス: 27.00inch/Av.ウェイト: 平均310g/Av.バランス: 平均30.6cm/フレーム厚: 23.5/23.5/23.5mm/グリップ・サイズ: G2,G3/ストリング・パターン: 16x19/適性テンション: 50-60p




CLASH[クラッシュ]  100L
¥32,000(税抜き) フェイス面積: 100 sq. inch/レングス: 27.00inch/Av.ウェイト: 平均280g/Av.バランス: 平均31.5cm/フレーム厚: 24.0/24.0/24.0mm/グリップ・サイズ: G1,G2/ストリング・パターン: 16x19/適性テンション: 50-60p




CLASH [クラッシュ] 108
¥32,000(税抜き) フェイス面積: 108 sq. inch/レングス: 27.25inch/Av.ウェイト: 平均280g/Av.バランス: 平均33.5cm/フレーム厚: 24.0/24.0/24.0mm/グリップ・サイズ: G1,G2/ストリング・パターン: 16x19/適性テンション: 50-60p


★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録