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2020.09.17

選手情報

ジョコビッチが選手会について説明「ATPやITFと戦いたいわけではない」

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世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、自身が新たに立ち上げたプロテニス選手協会(PTPA)について、「誤解されている」と改めて説明した。

8月下旬、ジョコビッチはATP選手協議会の会長の座を辞任し、ヴァセック・ポスピシル(カナダ)やジョン・イズナー(アメリカ)、サム・クエリー(アメリカ)らとともにプロテニス選手協会(PTPA)を設立することを発表。ATPの意思決定に選手の意見をより反映させようとすることを目的としており、テニス選手個人をサポートする体制を作る性質を持つという。
この動きに対し、同じくATP選手協議会のメンバーであるラファエル・ナダル(スペイン)やロジャー・フェデラー(スイス)は、「今は団結の時。分断すべきではない」という批判した。

それ以降、PTPAについての多くの説明をしてこなかったジョコビッチだが、現在開催中の「BNLイタリア国際」の会見で改めてPTPAについて言及。「選手会のポイントは、ATPやITF、グランドスラムらと戦いたいということではない。多くの人たちが選手会を誤解しているんだ。僕らはそんなこと言っていない。ATPとのシステムの中で協力していきたい」と、意図していることと異なる見方が広まっているとコメント。さらに、同団体は男子選手のためだけでなく、女子選手にも参加してほしいとしているという。

また、ATP会長のアンドレア・ガウデンツィ氏との会談も行われたとし、「選手ミーティングがあり2時間半ほど滞在し、プライベートの話もした。何も問題ない」と内容は明らかにしなかったが、良好な関係が続いているとした。一方、同じ大会に出場しているナダルとは、PTPAについて話ができていないとした。

すでに200人近くの選手から同意を得ているというPTPA。今後、どのような発展を遂げるのだろうか、気になるところだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma