close

2020.09.23

選手情報

コーチのコロナ陽性で棄権したジュムホールが全仏オープンに法的措置を検討か

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

全仏オープン予選が開催しているが、そのスタート前に新型コロナウイルスの濃厚接触者として大会を棄権したダミール・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)が、大会に対して法的措置を考えていることを母国メディアに明らかにした。

【関連記事】全仏OPがコロナ陽性者を発表、濃厚接触者含め5名が予選を棄権

事の発端はジュムホールは、コーチのペタル・ポポビッチ氏が新型コロナウイルスの陽性反応を示したために、濃厚接触者として大会を棄権せざるを得なくなったことにある。しかし、ジュムホールは、ポポビッチ氏が今年初めにすでに感染していたことを明らかにし、偽陽性の可能性を示唆した。
「彼は抗体を持っている可能性があると説明したが、再検査をする機会を得られなかった」(ジュムホール)と、2度目の検査が行われることなく、ローラン・ギャロスでプレーする権利がないことを伝えられたという。

大会の棄権後、ポポビッチ氏はパリからセルビアへ帰国し再検査を実施。陰性であることが確認された。
すでに弁護士を雇い必要な証拠を集めているというジュムホールは、「全仏オープンは私にとって最も重要な大会の一つであり、結果を出すチャンスが与えられないのは大きな痛手だ」とコメント。さらに、ラファエル・ナダル(スペイン)やロジャー・フェデラー(スイス)らが自分の立場になっても同じルールが適用されていたかも疑問視した。「ポポビッチは、彼らがこのようなケースになったらどうなっていたのか、彼らのコーチに陽性反応が出たらどうなっていたのか、尋ねてきたよ。彼らには別の検査があったのか、もしかしたら3回目のチャンスさえあったのかと。ルールがすべての人に適用されるとは思わないが、ビッグネームが大会から追い出されるのか疑っている」と、大会側の対応にも不満を示した。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka