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2020.10.03

大会情報

ガルシアが逆転でベスト16入り! お決まりのポーズの誕生秘話「彼を偲ぶ意味もある」<全仏オープン6日目>

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女子シングルス3回戦で地元フランスのキャロライン・ガルシアが、第16シードのエリーゼ・メルテンスに1-6、6-4、7-5の接戦を制し、ベスト16入りを果たした。

全仏オープンに10年連続10度目の出場となったガルシアは、WTAツアーで7勝を挙げており、2018年には自己最高ランキング4位を記録している。グランドスラムではダブルスで優勝しており、シングルスでは2017年の全仏オープンベスト8が最高成績である。

第1セットで15本のアンフォーストエラーを犯し、あっさりとメルテンスに奪われたガルシアだったが、第2セットではスピンの効いた角度のあるストロークで、多くのチャンスを作り出しセットを奪い返す。第3セットでは、5-4から3本のマッチポイントを逃し、ブレークされてしまうが、最後は地元フランスの観客の後押しもあり、2年ぶりの4回戦進出を決めた。
会見では、「全仏オープンでプレーできたことは最高の気分だし、それを分かり合える観客がいたことは特別なこと。特に彼らは私を応援してくれましたから」と声援が後押しになったと語り、勝利を喜んだ。


勝利後はお決まりとなった「フライ・ウィズ・キャロ」を行うガルシア

勝利直後には、両手を左右に広げ、コート上を走る「フライ・ウィズ・キャロ(Fly With Caro)」で喜びを爆発させたガルシア。会見では、そのポーズを始めたきっかけについて語った。
「2014年に、ちょうどフェドカップの練習の時に、私はボゴタで初めて優勝して自信を持っていて、良いテニスをしていたの。すると、コーチの一人がフィジオに私が『コートで飛んでいる』と言うの。チーム内での冗談だけどね。それでフェドカップでアメリカに勝利した後、面白半分でやったらファンがハッシュタグを作ってくれたのよ。ちょっと違うと思ったけど面白いし、今でもそれを続けているわ」と、いまでは勝利時のお決まりのポーズとなった誕生秘話を明かした。
さらに、「残念なことに、その時一緒にいたフィジオは2年後に亡くなってしまうんだけど、それ(ポーズ)をすることで彼を偲ぶ意味でもある。彼はいつも前向きで、私たちに多くの笑顔とエネルギーを与えてくれた。だから、このお祝いは彼にピッタリなの」と、今では欠かすことのできないポーズだとした。

4回戦で第3シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)との戦いとなったガルシア。ランキングで格上の相手に勝利し、再び「フライ・ウィズ・キャロ」を見せることができるか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma