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2020.10.06

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クビトワが全仏8強! 2017年のカムバックを思い出し涙<全仏オープン9日目>

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全仏オープン9日目、グランドスラム2勝を誇る世界ランキング11位のペトラ・クビトワ(チェコ)が、女子シングルス4回戦で中国のジャン・シューアイと対戦し、6-2、6-4のストレートで破り、2012年以来となる全仏オープン8強入りを果たした。

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今大会、いまだセットを落としていないクビトワは、開始早々、ドライブボレーでポイントを奪い、攻撃的にプレーする意志を見せる。そのプレーに対し、粘り強くつないだジャンだったが、2度のブレークを成功したクビトワが4-0とリードを作り、第1セットを6-2と奪う。第2セットでもクビトワはジャンを攻め立て、4-2とリードを作ると、第6ゲームでは丁寧にポイントを積み重ね、勝利を確実なものとするブレークに成功。最後は自身のサービスゲームをキープし、2012年以来となるベスト8進出を決めた。
この試合、23本のウィナーを奪ったクビトワに対し、ジャンはわずか9本のみ。クビトワの攻撃力が目立った試合となった。

勝利を決めた瞬間、グランドスラムでの舞台を46大会も経験しているクビトワが目に涙を浮かべた。
「最後の2ポイントは感情的になってしまった。試合のことを考えるようにしたわ。でも、私の幸せな思い出である2017年にこのフィリップ・シャトリエでカムバックした時、再びこの大会で準々決勝にいけるなんて想像もできなかった」と自身にとって印象的なシーンを思い出したとコメント。
2016年12月、チェコの自宅でナイフを持った強盗に襲われ、利き手である左手を負傷したクビトワ。神経と腱の手術を受けており、復帰も難しいとされていた。

「長い道のりだったのは間違いない。家族や私を愛してくれた人たちが辛くて大変な時期を助けてくれた。すべてのことが頭の中で蘇ったの。試合に勝ったのは本当に良かった」と涙の理由を明かし、辛い時期を糧に活躍できたことを喜んだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma