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2020.10.14

大会情報

錦織圭出場予定のウィーン大会の主催者が全仏覇者のナダルに熱烈オファー

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10月26日よりオーストリア・ウィーンで開催される「エルステバンク・オープン」の主催者が、全仏オープンで自身20度目のグランドスラム優勝を果たした世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)に熱烈オファーをしていると海外メディア「Tennis World USA」が伝えている。

同大会のトーナメントディレクターを務めるヘルウィグ・ストラカ氏は「我々はラファエル・ナダルに出場してもらうためにあらゆる努力をしている」とコメント。熱心に出場を打診しているとした。
だが、「彼はまだスケジュールを決めていないし、1位の座を獲るためにもっとポイントを稼ぎたいのかも決めていない」と、全仏オープンの疲れや多忙なスケジュールのこともあり、出場を決めかねているという。

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全仏オープン後の世界ランキングで、ナダルは9850ポイントで2位に位置しており、1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア )に1890ポイントの差をつけられている。
昨年のこの時期、ナダルは「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000)と「Nitto ATPファイナルズ」しか出場しておらず、ポイントはそのまま加算され、1位のジョコビッチに迫ることとなる。
※今年のランキング制度は、新型コロナウイルスのためツアーが中断したことで一時的に変更。2019年3月~2020年12月までの上位成績18大会のポイントが反映され、昨年と同じ大会に出場した場合は、より良い結果が採用される。つまり、昨年出場していない大会で獲得すれば、そのままポイントが加算されることとなる。


トップ10から7名がエントリーしている同大会には錦織圭も出場予定

同大会には、すでに世界ランキング1位のジョコビッチやUSオープンでグランドスラム初優勝を成し遂げたドミニク・ティエム(オーストリア)、ダニール・メドベデフ(ロシア)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)らがトップ10から7名がエントリー。日本の錦織圭(日清食品)も出場予定選手として名を連ねている。ATP500の大会としてはレベルが高く、マスターズやグランドスラムに匹敵するほどの好カードが予想される。
もし、ナダルの出場が決まれば、これまで以上に注目の大会となることは間違いないだろう。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma