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2016.10.20

メーカーズボイス

新素材 カウンターベイルを採用した 新しいBURNフラット・ビーム・シリーズ

話は3年前にまで遡る。 当時、錦織 圭がウイルソンと"理想のラケット"について語り合った際に伝えられた要望、それをベースに、新しいラケットの開発がスタートした。

「パワーだけではなく、自分の体への負担がなくなっているようにも思えたので、毎セット、フレッシュな状態で臨めると思う。体への負担が減ってくれることによって、最後の最後にギアを上げてプレーできるので、そういった部分ですごい楽しみなラケットです」
――錦織 圭



3年前、錦織選手から求められたのは、≪フリーポイントを奪えるスピード≫だった。 そのためにウイルソンが開発したのが、ハイ・パフォーマンス・カーボンを搭載した現行BURN。打球時のフレームの変形を抑えることの出来る高剛性の素材を、フェイス面内側に使用することで、打球スピードを上げるモデルで、この2年の錦織選手を支え続けた。 そして実はそのリクエストが出されたミーティングの最後に、錦織選手は「ファイナルになっても、体のパワーが落ちないラケットなんて無いですよね?(笑)」と付け加えていたという。 現行のBURN 95にパワーがないという話ではない。むしろパワーが特徴のモデルだ。その上で、錦織選手は"さらなるパワー"を必要としていたのだ。それは、178cmとツアーでは小さな体で、パワフルな大型選手と戦うに絶対的に必要なフィジカルを意味していたのだろう。 「ラケットでフィジカルのパワーを上げる」半ば冗談のようなこのリクエストをウイルソンは見落とすことなく、2年以上の歳月を掛け、応えようと開発を続けていたのだ。そして導きだした答えが、ボールを飛ばすパワーではなく、"「疲れない」と言う「パワー」"だった。 それを可能にするのが、新素材『カウンターベイル』なのである。



この"新素材"、聞き覚えがあるかもしれない。先に発表されたBLADEにも使われているもので、実は、錦織選手からの"Question"に対して用意した"Answer"がベースになっていたのだ。

テニスの中でパワーというと、いかに鋭く速いボールを打つか、相手の強打に対しての返球など、さまざまな状況が浮かぶ。現行のBURN 95は、絶妙のパワーを発揮するモデルである。しかし、フルセットの接戦となった場合、プレーヤーの疲労は蓄積していくため、終盤に出だしの状態でパフォーマンスを発揮することは難しくなる。仕方のないことだが、そこにウイルソンは注目した。

疲労のメカニズムをご存じだろうか? かつては乳酸が原因とされた筋肉疲労だが、最新の研究では、筋肉への衝撃・振動が要因だと判明している。つまり、プレー中の有害な振動を減らすことができれば、筋肉疲労の抑制につながる、というわけだ。



そこでウイルソンが採用した新素材「カウンターベイル」が効果を発揮する。この「カウンターベイル」はNASAにも公認を受けており、通常のカーボンに比べて、衝撃を約3割減らせるという特徴を持っていて、実際に実験結果として表れている。筋肉の働きがわかる筋電図を付けて、新作BURNをテストしたところ、腕の筋肉[上腕二頭筋、上腕三頭筋、手関節屈筋群(=前腕)]が、従来のラケットより約14.5%休んでいることが判明したのだ。つまり、カウンターベイルを採用したラケットは、疲れにくい。最後まで筋肉の最大出力を発揮しやすくなるということを意味する。これこそ、ウイルソンが錦織選手に提示した"Answer"だったのだ。

――「疲れない」。それがこれからの「パワー」となる――




カウンターベイルを採用した95平方インチの「BURN 95 CV」は、絶妙のパワーとしなりを発揮する22mmフレーム厚で、振り抜きの良さと高いコントロール性能を生む、2017年より錦織選手が使用するモデル。



BURN 95J CVは、錦織選手が幼少期からプロになるまで使用し続けたハンマーバランスモデルで、加速するスウィングがバウンド後のボールの伸びを生み出します。世界に、ひとつ上のレベルに挑戦するには、最高のサポート力を発揮するモデル。
  最後にジュニアや女性といった幅広い層にオススメしたいのが、"次の錦織 圭を作る「BURN 100 TEAM」"だ。カウンターベイルこそ使用していないものの、6時方向にはラバー製のグロメットを採用し、衝撃を吸収できるモデルになっている。267gと軽量で、十二分にパワフルなボールが打てるのも魅力だ。

3モデルの位置づけを言いかえるなら、こんな例えになる。
上級者だから使える、使いたいBURN 95CV。その上級者に挑戦するためのパワーサポートを搭載したBURN 95J CV。そしてそんなプレーヤーを目指す初級者に、広いスウィートエリアとパワーアシストのあるBURN 100 Team。

BURNフラット・ビーム・シリーズは、究極の一本へと近づいた。使って見れば、錦織 圭選手のDNAを感じられるはずだ。


錦織選手が記者会見! 新"BURN 95 CV"で 「大きな大会をどんどん勝っていきたい」

11月24日、東京都内にてウイルソンと錦織圭が記者会見を開いた。そこで発表されたのが、「BURN 95 CV」である。
「(現行BURN 95では)ランキングも上がりましたし、力強さも備わっていてくれたので、テニスもすごく変わってきました。(新モデルについて)体への負担がなるべく少ないラケットは、昔から欲しかったもの。長い試合では、すごく大事なことですね。来シーズンに向けての練習を、このラケットでスタートしていきますので、さらにいい結果が出てくれればいいなと思います。大きな大会をどんどん勝っていきたいです」と語った錦織選手は"ニューデザインは、シンプルでかっこよくなっていますね(笑)"とデザイン面も気にいったようだ。


錦織選手が〝使用を待ちわびていた〟という「BURN 95 CV」は、当初の発売予定よりも早まって12月29日(木)となった。この日は、「僕の誕生日です(笑)」(錦織選手)。"自身のモデルが誕生日に発売"錦織選手にとっては、思わぬバースデー・プレゼントとなる。


BURN 95 COUNTERVAIL
¥40,000(税抜き)

フェイス面積:95sq.inch
レングス:27.25inch
Av.ウェイト:309g
Av.バランス:32.5cm
フレーム厚:22.0mm
グリップ・サイズ:G2,G3
ストリング・パターン:16x20
適正テンション: 50-60p
2016年12月29日発売


BURN 95J COUNTERVAIL
¥35,000(税抜き)

フェイス面積:95sq.inch
レングス:27.25inch
Av.ウェイト:289g
Av.バランス:34.0cm
フレーム厚:22.0mm
グリップ・サイズ:G2,G3
ストリング・パターン:16x20
適正テンション: 50-60p
2017年2月発売


BURN 100 Team
¥28,000(税抜き)

フェイス面積:100sq.inch
レングス:27.0inch
Av.ウェイト:267g
Av.バランス:33.0cm
フレーム厚:22.0mm
グリップ・サイズ:G1,G2
ストリング・パターン:16x20
適正テンション: 48-58p
2017年3月発売

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