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2020.05.29

メーカーズボイス

今こそラケットのお手入れを―― “触れること”がテニス上達への道

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「道具のお手入れ」していますか?

自由にテニスがしにくくなってきている今、したいのが「道具のお手入れ」。ラケットやシューズ、あなたはどれだけお手入れしているだろうか? そのお手入れこそが、あなたのショットを成功に導く可能性すら実はある。この機会にぜひラケットのお手入れをしてみよう。





ラケットの

お手入れをすることで
テニス上達につながる!?

チャーリー・ブラウンとスヌーピーを中心に巻き起こる出来事をおもしろおかしく描く漫画『PEANUTS(ピーナッツ)』。その登場人物の1人に「ライナス」がいる。彼とセットなのは、大好きな水色の毛布だ。持っていることで安心する毛布なので「セキュリティ・ブランケット(安心毛布)」と呼ばれたりする。

彼は毛布に<愛着>を持っているわけだ。

ライナスのそれではないが、皆さんも子供のころ、肌身離さず持っている宝物がある時期があったことだろう。何度も使われる一生のお願い攻撃でゲットしたおもちゃや人形だったり、好きな洋服だったり…人によって様々だ。親子間の場合だと、スキンシップを増やす事で愛情、愛着、絆が強まっていくのだという説もある。触れる事で愛着が強まる。物に対しても同様のことが言えるはずだ。テニスは「メンタルのスポーツ」と言われる。ちょっとした動揺が次のミスを生んだりするので、「セキュリティ・ブランケット」があると言いかもしれない。ちなみに、ライナスはテニスラケットを握っているシーンがあるが、その時は毛布は持っていないようだ(大丈夫なのだろうか?)。

さて! 今回、皆さんにお伝えしたいのは「ぜひテニスの道具に愛着を持っていただきたい」ということである。

そうなれば、あなたにとってラケット、シューズ、ウエアなどが大きな武器に!! なるかもしれない。例えば、コート外で皆さんはどれだけラケットを触っているだろうか。ストリング交換はするけれど、それ以外にお手入れをするという人は少ないかもしれない。なかなか自由にテニスもしづらい時期である。だからこそ、ラケットのお手入れをしてみてはどうだろうか? まずは! 自分のラケットをじっくり見てみよう。フレームはどれくらい汚れているか? グリップはいつ巻き直したか? 振動止めはいつ装着したものか? グロメットは壊れていないか? 一つずつチェックしていこう。



OTEIRE CHECK01

<REPLACEMENT GRIP:リプレイスメント・グリップ>


“元グリ”は確実に劣化する
ぜひともチェックすべし!

まずはリプレイスメント・グリップ、俗に言う「元グリ」だ。古くはレザー製が当たり前だったが、近年ではシンセティック・レザー製が主流。前者はグリップの角を感じやすいのに対して、後者はクッション性もあったりとけっこう違いがある(どちらが好きかで年代がわかるという話もある)。オーバーグリップをして使用している人が多いとは思うが、特に夏場などは汗がリプレイスメント・グリップまで浸透して傷んでいたり、クッション性が無くなったり、(オーバーグリップテープをしていても)摩擦ですり減っていたりする。





これは交換できない物と思っている人もいるかもしれないが、そんなことはない。ウイルソンで用意しているのは4種類。まず「PREMIUM LEATHER GRIP(税抜き¥2,000、厚さ1.6mm)」は、ロジャー・フェデラーが使用するPro Staff RF97 Autographで使用されているもの。レザー派の人は、レザー・フィーリングのシンセティック・レザー「PRO PERFORMANCE GRIP(税抜き¥1,500、厚さ1.4mm)」も、検討してみるといいかもしれない。またウイルソンのほとんどのラケットのリプレイスメント・グリップは「SUBLIME GRIP(税抜き¥1,500、1.6mm)」が巻かれている。同じものをという方は、こちらがいいだろう。そしてシンセティック・レザーのリプレイスメント・グリップには「CUSHION-AIRE CLASSIC CONTOUR(税抜き¥1,500、1.8mm)」も。こちらはライン状に突起している密かな人気の凹凸リプレイスメント・グリップだ。
あまり放っておくと、菌なども繁殖しかねないので、リプレイスメント・グリップもぜひチェックしてみよう。






OTEIRE CHECK02

<OVER GRIP:オーバーグリップ>

ウェットタイプか
ドライタイプか
あなたの好みはどっち!?




リプレイスメント・グリップをチェックしたら、オーバーグリップもチェックだ!
ウイルソンから発売となっているオーバーグリップは2種類、「PRO OVERGRIP(1PK税抜き¥300 ※複数パック各種あり)」と「(ルキシロン)ELITE DRY OVERGRIP(1PK税抜き¥300 ※複数パック各種あり)」がある。

まず、「PRO OVERGRIP」だが、こちらはご存知の通り、ウェットタイプのオーバーグリップ。
不織布に、ポリウレタンを十分、いや十二分に染み込ませたことで、実際に触ってみればわかるが、もっちり柔らかな感触が得られる。ウェット感を損なわないように保護のためのセロハンを両面につけていたり、左利きも巻きやすいように両端に両面テープが貼られていたり(同じく両端が三角になってるので、ハサミが必要ない!)、とにかくプレーヤーのことを考えた作りとなっている。日本製だからこそできるというクオリティーで、あの!フェデラー、錦織圭両選手も使用しているもの(スポーツは異なるが、リオ五輪金メダリストのバドミントン・松友美佐紀選手もこれがお気に入りなのだとか)。カラーバリエーションも豊富なので、使った事がない方は、是非とも一度試してみてほしい。





同じく日本製でクオリティーが高いのが「(ルキシロン)ELITE DRY OVERGRIP」だ。こちらはドライタイプのオーバーグリップで、汗をかきやすい季節にぴったり。おもしろいのは、ドライタイプだが、ウェット感もあるということ。ドライタイプにありがちな、1回でボロボロになんてことはなく、耐久性も高いのでユーザーからの評価も高いものだ。




こだわりという点では、チェックしてみたいのが巻き方である。オーバーグリップ・テープを巻く際、どんな風に撒いているだろうか。始める前の準備は? どこから巻き始めるか? どのくらい重ねるか? どのくらい引っ張りながら巻くか? フィニッシュの際、ハサミを使うか? などなど、流儀は人それぞれ。YouTube「Wilson Tennis Japan」チャンネルの人気プログラム「WilsonTV Morning」では、横D流巻き方、SPIKEY[ONCOURT(RACQUET)! 細谷氏]流巻き方も紹介されているので、研究してみてはいかがだろう?




ところで、オーバーグリップはどれくらいのスパンで巻き替えているだろうか。汗が滲みていたりすると菌なども繁殖しかねない。毎日、新しい靴下を履き替えるように、テニスの際はなるべく新しいオーバーグリップでプレーしてみてほしい。


OTEIRE CHECK03
<GROMMET:グロメット>

実はグロメットは
知らないうちに傷んでいる





グロメットとは、フレームの穴に設置されたパーツでストリングの保護やパフォーマンスアップのために付けられている。おそらく、このパーツを代えた事があるという人は少ないだろう。だが、経年劣化だったり、衝撃によって割れてしまったり、潰れてしまったりなど、変形してしまうとボールの威力やスピン性能、ストリングの耐久性にも影響を及ぼしてしまう。

特に注意したいのは、長年同じラケットを使用している方。近年のモデルは素材の質も良くなっているため、昔よく言われたような腰抜けは少なくなってきていると言われる。その一方、グロメット は、その素材の特性、ボールを捕らえた際にストリングが動いたり、砂やほこりが入ったりと、実はタフな環境下に置かれているため、ヘタっている場合が多い。

例えば、こちらを見てほしい。

”Kei”の文字で分かる通り、錦織選手の実使用ラケット「STeam 95」である。そのグロメット を見てみよう。これはフレームサイド、外側から見たところだ。細かい部分なのでわかりにくいが、グロメットホールが楕円に近くなっている。元々の形状は、真円なのだ。通常、ボールを捕らえた際、ストリングは引っ張られるために動く。プロの場合、スイングが鋭いがために、その力も強く、グロメットホールも縦方向に変形してしまうのだという。こうなると、ボールの飛びもスピン量も変わってしまう。だから、プロ選手は常にグロメット をチェックしているのだという。我々一般プレーヤーの場合、すぐに変形するということはないかもしれないが、それでも少しずつ衝撃が加わる事で、形状は変化する。だからこそ、ストリング交換の前などにチェックしてみてほしい。割れていたりすると、早く切れてしまう原因にもなってしまう。 


グロメットは、ドライヤーやお湯でパーツを温めたりして自分で装着することも可能だが、ちょっとコツが必要なので、もし交換したいとなったらショップに相談してみよう。また細かい話になるが、外した際は、乾拭きするなどでごみを掃除するといい。




OTEIRE CHECK04

<TENNIS DAMPENER:振動止め>

使っている振動止めは
本当にアナタの「好み?」





ダンプナーとは、いわゆる振動止め。ロジャー・フェデラーはつけていないが、ポリ全盛の世の中なので、多くの人がつけているはず。基本的に、(外れやすくなったら取り替え時期という説もあるが)それほど劣化することはない。それでも、手ごろな価格で購入できるということでは、気分転換に変えてみるのもいいだろう。
注意したいのは、それぞれの形状による衝撃吸収性、打球感の違いだ。
「プロ・フィール(2個入り税抜き¥500)」、「LUXILONレガシーダンプナー(2個入り税抜き¥500)」のような、ワンポイントタイプのものは装着も簡単で、打球感も感じられるタイプ。衝撃吸収性は低めなものだ(ショップによっては、様々な顔のイラストが楽しいポイント型ダンプなー「EMOTISORB DAMPENERS」もある。内山靖崇プロもお気に入りの振動止めとのこと。こちらもチェックしよう)。 
より衝撃吸収性が高いものがいいということだったら、バータイプの「ショック・トラップ(税抜き¥450)」がいいだろう。





テニス肘になってしまった方(急性期は安静を)、ヒジに不安がある方は、後者2つの方がいいかもしれない。
 
どんなものでもそうかもしれないが、お手入れをすることで愛情、愛着も湧いてくるもの。今回の時期を逆手にとれば、様々なものを見つめ直す時期ともいえる。ぜひ、愛すべきラケットのお手入れをやってみてほしい!






ウイルソン×ショップの
強力タッグで
「#WilsonRefresh」
キャンペーン実施中!!!
ただ今、ウイルソンでは「#WilsonRefresh」キャンペーンを実施中だ。ストリングはもちろん、リプレイスメントグリップ、オーバーグリップ、グロメット、振動止めなど、アナタの愛用ラケットをこの機会にリフレッシュしてみるのはどうだろうか? 冒頭でも書いた通り、触れば触るだけ、愛着は増すもの。「自分では今ひとつわからないなぁ…」なんて人は、ぜひショップに行って相談してみよう。ちょっとした変化によって、打球がよくなるなんてことはプロでもよくあること。ぜひ、アナタのラケットもリフレッシュしてみよう !!!
*三密を避けるために、訪店前に電話連絡をお勧めいたします

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