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2020.12.05

選手情報

「ナダルはメンタルの鬼だ」母国スペインの後輩が語る

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スペインの若手がメンタルの重要性
そしてナダルの凄さを語る

スペイン期待の若手、世界52位のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナが同郷でテニス界のレジェンド、ラファエル・ナダルの凄さやメンタルトレーニングの重要性を語ったことを「tennishead」が報じている。

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2017年にウィンブルドンジュニア選手権を優勝したダビドビッチ・フォキナは、その後スペインの新星として注目を浴びている。今シーズンは、ツアー再開後に開催されたUSオープンで初のベスト16入りを果たし、そのポテンシャルを大いに発揮した。

ダビドビッチ・フォキナによると、テニスで勝つために最も重要なものは「メンタル」であるとし、才能やフィジカルをも凌ぐという。その中で一目置いているのがナダルの存在だというダビドビッチ・フォキナは「スペインにはラファエル・ナダルという『メンタルの鬼』と称すべきプレーヤーがいる。彼(ナダル)がどのような試合運びをしているのかをしっかりと観察することで学べることはたくさんあるんだ」とその凄さを語っている。

一方、ダビドビッチ・フォキナ自身も現在は心理学者のアントニオ・デ・ディオス氏を雇い、メンタル面の強化に励んでいる最中だ。アントニオ氏との関係については「僕たちは8年間にわたっていい関係を築いている。僕は彼(アントニオ氏)のアドバイスに耳を傾けて、言われたことを試合中に取り入れようとしている」と語っているが、その成果が如実に表れていると言えるだろう。中でもUSオープンの16強入りはアントニオ氏の恩恵も大きかったのかもしれない。

「数年前はまだメンタルが弱かった」そう語るダビドビッチ・フォキナはメンタルトレーニングの効果について、「フラストレーションや心の中での葛藤を抑えてくれる。もしミスヒットをしてもまたどこかでチャンスがあると切り替えられる。メンタル面を鍛えれば、自ずと結果はついてくるんだ」と話し、確かな自信をのぞかせている。

来シーズンもコロナ禍の厳しい状況下でツアーが開かれることは間違いないが、日々のメンタルトレーニングを力に変え、若手らしい生き生きとしたプレーを見せてほしい。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma