プレーヤーインタビュー企画「あなたのDREAM RACKETとは?」
第1弾、ロジャー・フェデラーとガエル・モンフィス編
4月下旬、スペイン・バルセロナで開かれたウイルソンのグローバル・ミーティング。それは、世界中からスタッフが一堂に会する貴重なチャンスだ。そして、その場にサプライズなゲストが待っていた。ロジャー・フェデラー、ガエル・モンフィス、グリゴール・ディミトロフ、そして錦織圭。ウイルソンを代表するスーパースターが「夢のラケット」について語ってくれた――
ロジャー・フェデラー
―― 左ひざのトラブル*は、もう問題ありませんか?フェデラー(以下RF)「今年は、予定外のこと(ケガ)でシーズンが始まるという、望みどおりの流れではなかったですが、ここまではうまく対応できていると思っています」
*=今年の全豪オープン直後、左ひざ半月板を損傷。双子の娘たちのためにお風呂の準備をしていた際、振り返った時に左ひざが "イヤな音を立てた" のだという。直後に、内視鏡手術を受けたことで、オランダ、UAEなどの大会を欠場している。
―― ランキングは気になりますか?RF「ランキングに関しては、実は1位でなくても問題ないと思っているのです。ただトップ8には入っていたいですね。というのも、シードを取ることが有利に働くからです。大会を勝ち抜くうえでとても大切なことです」
―― 夏には、リオ五輪もありますね。RF「もちろんリオ五輪の金メダルが取れたら素晴らしいなと思っていますよ(フェデラーはシングルスでは五輪金メダルは奪えていない)。オリンピックは、私にとって非常に意味のある大会ですので。もちろん、ウィンブルドンで勝つというのも非常に特別な意味を持ちます。全仏オープンもあります。その戦いに向けて、体調をしっかり立て直して頑張りたいと思います」
―― 仮に何かがかなう夢のラケットがあるとしたら、どんな機能が欲しいですか?(笑) RF「そうだなぁ。今パッと思いついた完璧かつ理想のラケットは、常にスーパーショットが打てるラケットだね。それで"マリオテニス"のように打ったボールから火が出るラケットがいいね(笑) あと、相手が見えないスピードでサーブが打てたり、たとえ相手が当てることができてもストリングが切れて、フレームを破壊できてしまうようなラケットが欲しいかな。ものすごいスピンをかけることができるストリングというのもいいね。それで相手のコートに落ちたスライスボールが、自分のコートにそのまま戻って来たり(笑) あ、でも、今あげたのは、楽しいのはすべて一瞬だけだね(笑)」
―― あなたは最強のオールラウンダーでどんなテクニックも備えています。だから、今のラケットも我々には夢のラケットに見えます(笑)RF「私はウイルソンと長らく付き合ってきていて、私にとっては腕の延長のようなラケットです(笑) 自分に合った、プレースタイルに合ったラケットを使っていますからね」
ガエル・モンフィス
―― 全豪はベスト8、ATP1000マスターズではモンテカルロ大会で準優勝、パリ大会、マイアミでベスト8。今年は調子がいいですね モンフィス(以下GM)「今年はチームが変わったこともあって、練習方法もトレーニングの方法も変わりました。そういうところかもしれません。スタッフ陣のアドバイスも聞き入れてやれているので」
―― ダイビングショットやジャンプショットをよく見せてくれますが、何歳からやりはじめたものなのですか?GM「9歳か10歳のころなのです。もっと若いころから自然とやっていましたけどね。周りのプレーヤーより高くジャンプできるタイプでしたし、ボールにダイブすることが好きだっただけです(笑)」
―― 一つだけ夢がかなうラケットがあるとしたら、どんなラケットが欲しいですか?GM「おもしろい質問ですね(笑) 理想のラケットか。ん~、ラケットが僕の考えている事を理解してくれるラケットですかね。強く打ちたいと考えれば自然とラケットが強いボールを打ってくれる。エース級のボールのことを考えていれば、自然とエースが毎回打てるようなラケット、そういうのが欲しいですね(笑)」
―― そうなったら無敵ですね(笑)