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2020.12.29

選手情報

もしフェデラーが引退したら!? ハレプ「私たちにとって悲劇」

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ハレプがジュニア時代を回顧
「とても親切で励ましの言葉をくれた」

海外メディア『Tennis World USA』は、世界ランキング2位のシモーナ・ハレプ(ルーマニア)が、テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラー(スイス)が引退するときは“悲劇”だと母国ルーマニアのテレビ番組で語ったと報じている。

【関連記事】フェデラーが全豪オープン欠場を発表…「長期的には全豪後の復帰が最善」

世界ランキング5位のフェデラーは、2020年シーズンはわずか1大会のみの出場。全豪オープン準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れてからは、ラファエル・ナダル(スペイン)とのエキジビションマッチが最後のプレーになっている。その後、右ヒザの手術を2度行い、シーズンを全休。完治に向けてリハビリに専念していた。
しかし、これまで来年の全豪オープンでの復帰を目指していたフェデラーだが、回復が思うようにいかず、先日欠場を発表。復帰が遅れることを明らかにした。

そのフェデラーについて、ハレプはジュニア時代に初めて出会ったことを振り返り、「ロジャーを見た時はどのように反応していいかわからなかったわ」と告白。体が硬直したのだという。しかし、勇気を出してサインをお願いすると、「彼はとても親切で、すでにテニス界のトップスターであるにもかかわらず、数秒間だけどおしゃべりしたし、私に励ましの言葉をかけてくれたの」と、世界のトップを目指すジュニアにとって思い出になったとした。

また、来年8月で40歳を迎えるフェデラー。“引退”の二文字が近づいていることに関しては、「ロジャーが引退したら、それは私たちにとって悲劇ね。彼は全世代のアイドルであり、コート上であらゆることを成し遂げ、多くの人の模範となる存在だった。テニスよりも彼のプライベートのほうが大切だから、(その時が来たら)彼の決断を尊重しなければならない」と、テニス界にとって大きな損失であるとした上で、フェデラーの決断を尊重したいと語った。

残念ながら、全豪オープンでの復帰が無くなってしまったフェデラーだが、代理人はそれ以降のスケジュールをスタートさせているとしている。
グランドスラム優勝回数や勝利数などの成績だけでなく洗練されたプレーやコート内外での振る舞いなどテニスファンだけでなく選手までを魅了したフェデラーの姿を、一日でも長く見られることを願うばかりだ。

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写真=山岡邦彦 Photos by Kunihiko Yamaoka