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2020.12.23

メーカーズボイス

極細1.10mmポリ! カリスマも愛したルキシロン「ティモ(TIMO)」の魅力とは? 編集部インプレも注目!!

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ビッグバンガー3兄弟!
最後はルキシロン「ティモ」

“極細1.10mmのポリストリング”と聞くと、ちょっと構えてしまう人も多いかもしれない。確かに、細ければパワーも出るし、回転数も増すが、デメリットとしてコントロールでクセが出てしまう場合が多い。ただ、もし、それが扱えるならば、強烈な武器になる。
あなたにとって、その武器になりうる可能性があるのが、ルキシロン「ティモ(TIMO)」である。1.10mmと極細と言えるゲージだが、打ち味はホールド感もあり、コントロール性も確か。この質の高さは、ルキシロン“ビッグバンガー・テクノロジー製法”のなせる業と言えるだろう。

あのカリスマも使用していたルキシロン「TIMO」


ルキシロンにとってオリジナルやアルパワーと同じ「第2世代」にあたるポリストリングである。ルキシロン「ティモ」は、ラインナップで唯一、チタンとモリブデンを配合している。チタンは、鉄の2倍、アルミの3倍と言われる強度が一つ、さらに熱にも強いというのが特徴。そしてモリブデンのメリットは加工に優れているという点と熱に対して極めて強いということ。両者のメリットを加えることで、1.10mmとルキシロンの中で最も細いゲージにできているわけだ。ちなみに、「ティモ」の名称は、チタンの頭文字Ti(tan)、モリブデンの頭文字Mo(lybdenum)を足したことから付けられている。





あのカリスマプレーヤーも
愛した「ティモ」の特徴とは

このルキシロン「ティモ」が、一躍人気となったのは、あるカリスマ・プレーヤーの使用が影響している。サーブ&ボレーでツアーを席巻したイギリスのティム・ヘンマンである。彼は、メイン(縦)にルキシロン「ティモ」をクロス(横)にナチュラル・ガットを張るというハイブリッド張りでプレーしていた。サーブで相手の体制を崩して、ボレーで追い込む。そんなプレースタイルの彼がルキシロン「ティモ」を選んでいたのだから、<ボレーにいいんだろう>と想像するかもしれない。それは、当たっている。後に、先日現役を引退したダブルスの名手、ブライアン兄弟がルキシロン「ティモ」を愛用していた。






「ルキシロン『ティモ』は、瞬発力にとても優れているストリングだ。ダブルスで、ボレー&ボレーの展開になったり、そして相手からアタックを受けたりした時に、ラケット面を合わせるだけで精一杯ということもある。そんな時、『ティモ』ならば、鋭い返球ができるんだ」というのがブライアン兄弟の感想だ。
加えて、同時期にティモを使用していた選手として、有名なのがマーディ・フィッシュ(アメリカ)。パラフルなフラット系フォアハンドも印象的だが、彼もサーブ&ボレーを一つの武器としていた選手である。

話がそれてしまうが、ヘンマンと言えば、ロジャー・フェデラー(スイス)にハイブリッド張りを薦めた選手として有名だ。「2002年にハイブリッド張りを使い始めて、スピンとコントロールが向上したんだ。そのころから数々のタイトルを勝ち取れるようになった」と語るフェデラーが、初のグランドスラム・タイトルを獲得したのが2003年のウィンブルドン。フェデラーが全然勝てないなんてことは、パラレルワールドがあったとしてもないだろうが、もしもヘンマンがいなかったら、ルキシロン「ティモ」がなかったら、その歴史は変わっていたかもしれない。


ウイルソン・オフィシャルストリンガー
細谷氏によると「一言で言うなら
<アルパワーのコントロール重視版>」

さてヘンマンやブライアン兄弟といった使用者を見ただけでも、早めの仕掛けをするプレーヤーにとってメリットがありそうなことはわかる。それでは、張る側にとっては、どんな印象を持っているのか?

日本人唯一のウイルソン・オフィシャル・ストリンガーとして、今年の全仏オープンでも活躍していた細谷 理氏(神奈川・茅ヶ崎「On Court(Racquet)」オーナー)に聞いてみると「一言で表現するなら<アルパワーのコントロール重視版>になりますね」と語る。アルパワーといえば、ツアーで最も使用されているパワーとスピン性能が魅力のポリ・ストリングである。これに賛同するのが、ウイルソンの道場氏で「アルパワーの方がパワーは上。タッチを重視するプレーヤーに使ってほしいのが、ルキシロン『ティモ』です」と説明している。




ATP・WTAの両ツアーで最も使用率が高いのが、ルキシロン「アルパワー」であることは何度もお伝えしてきた。その特徴は、パワーが出ることだが、出力が高いからこそ、コントロール面で不安に感じるプレーヤーもいる。それが制御できるなら…、どう思うだろうか?


細いのにコントロールも良い!
一般プレーヤーに適した
ハイパフォーマンスポリである

“ボレーでメリットがある”ことを紹介したが、その瞬発力はストロークでもメリットになるはず。プロと一般プレーヤーの違いの一つが「スイング速度」である。プロの場合、フットワークも良いから、より万全な体勢でスイングするケースが多く、余計にスイング速度は高くなる。一方で、一般プレーヤーは、レベルの差こそあれ、バランスが崩れた体勢で打つことも多くなってしまう。だからこそ、一般プレーヤーは特にギアに「パワー」を求めるわけだ。もし、細いゲージを使っていて、コントロール性に不安を感じているのなら、1.10mmという細さで強さも兼ね備えたルキシロン『ティモ』こそが、あなたの最適解になるのではないだろうか。

前回ご紹介したルキシロン「オリジナル」同様に「ティモ」は、リールのみでの販売となっている。その点では、ちょっと手を出しづらいかもしれないが、仲間内でシェアをすれば、手が届かないという代物でもない。
「コントロール面で悩みがある」「ボレー&ボレーが苦手で」「ラリーが続かない」そんな悩みを一気に解消する可能性を秘めているルキシロン「ティモ」をぜひあなたのストリング候補として考えてみてほしい。




編集部インプレッション!
ルキシロン『ティモ』

ビッグバンガー3兄弟のラストは「ティモ(Timo)」。編集部(広)、(川)がインプレッションをお伝えして行きたい!!
※テンションは46ポンドで張っています




編集部(広)
一言で表現するなら「パリッ!モチっ!」
細いからといって毛嫌いすると損をします

瞬時の弾きの良さが、ハッキリと感じられる。
最も印象的なのは、その打球感。稚拙ながら、それを表現したいなと思ったら出てきたのが「パリッ!モチっ!」というオノマトペである。ボールとストリングの接触時間は、1000分の3〜5秒と言われるので、そんなわけもないのだが、初めに伝わるのが、ポリらしい“パリッ”という感覚。とはいえ、硬いという感覚ではなく、板チョコを割る時のようなライトな“パリッ”である。
その直後に、感じられるのが「モチっ!」。アルパワー、オリジナルにも共通するビッグバンガー・テクノロジーならではの柔らかさが出てくる。

1.10mmという細さで、柔らかさも出るというのは、すごいことな気がする。というのも、「アルパワー115」を打った時には、個人的に高さのコントロールが難しかったから。それはスイング速度が遅い分、ボールをつぶしきれてないというのが原因だと思われる。ところが、「ティモ」はパワー、スピン性能もしっかり感じられる上に、コントロール性もいい。特に、高さのコントロールがしやすいなと思ったのが、印象的だ。
単に弾くわけではないので、まずボレーがしやすいなと思ったのだが、個人的にいいなと思ったのは、サーブである。特に速めのスライスサーブを打つときは、ボールのホールド感がしっかりありながらも、弾くことができるので、速度と回転が両立したサーブを打つことができた。もう一つ書いておきたいのは、そのカラー。正直、ルキシロンのポリは大人向けというのか、“おお!”というきれいなカラーはあまりない。その点、白銀と表現すべきカラーは、女子ウケしそうだ。

まとめとして、とにかく言いたいのは、細いからといって毛嫌いすると、損をする。そんなポリが「ティモ」だということだ。




編集部(川)
確かにネットプレーがいい(笑)
非力な人でも使いやすそうだ!


一番にお伝えしたいのが、インパクトの感覚である。シャキッとしていて、ハリ感のある打球感。いい意味で食いつきすぎないので、スパンスパンと打っていけるのだ。

特によかったのが、ネットプレーだ。しっかりした打球感が、手にダイレクトに伝わってくる。その一方で、ボレーだと少し柔らかさが出るためボール・コントロールがしやすい。かつ、飛びがいいので、相手の強いボールも簡単に弾き飛ばすことができる。ボレーヤーがこれを張るとおもしろそうだ。

ただ、ストロークでは、他のストリング以上にスピンがかかりすぎてしまい、コントロール性は少し落ちると思う。だが、ボールの初速が出て、威力がアップしたように思えた。スピン性能は高いうえに、ボールが楽に飛ばすことができるため、パワーのない人でも使いやすいと思う。

これまで自分が打った中で、最細ゲージ1.10mmと聞き、「大丈夫かな…」と不安になったものの、違和感もなく使うことができた。今回は、単張りで試打を行ったが、パワー、スピンということを考えると、ハイブリッド張りでも使いやすいストリングなのかなと思う。



(2020/12/30更新)は「新バーン V4.0 <BURN V4.0>」 乞うご期待!!



★[Wilson Web Magazineバックナンバー(2011年1月号~2020年3月号)]
https://wwm.tennisclassic.jp/archive/backnumber/index.html

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