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2021.01.06

選手情報

コロナ陽性後に国外へ移動したクエリーが自身の行動を擁護「父親として正しいことをした」

家族が離ればなれになる危険感じ
ロシアからイギリスへ脱出

昨年10月の「サンクトペテルブルク・オープン」(ロシア・サンクトペテルブルク/ATP250)で新型コロナウイルスのプロトコル違反をした世界ランキング56位のサム・クエリー(アメリカ)が、「父親として正しいことをした」とアメリカの『スポーツイラストレイテッド』誌に語った。

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昨年10月の「サンクトペテルブルク・オープン」の直前、出場を予定していたクエリーと妻、そして生後7ヵ月の息子の3人が新型コロナウイルスの陽性反応が出たにもかかわらず、早朝に宿泊していたホテルから脱出。これがATPの重大なプロトコル違反とみなされ、10万ドルの罰金と長期の出場停止処分の対象となる可能性があった。
しかし、昨年12月末、ATPはクエリーと長年にわたる良好な関係を築いていたこともあり、6ヵ月以内に新型コロナウイルスに関連したプロトコル違反をしなければ免除される執行猶予付きの2万ドル(約205万円)の罰金を科していた。

クエリーは同誌に対し、大会側が用意したホテルで14日間の隔離生活をする準備ができていたとしたとコメント。しかし、陽性反応から2日後、ATPから病院で隔離する可能性があると聞かされ、赤ちゃんが発熱していたため、病院に連れていかれ、異国の地で家族が離ればなれになる危険を感じたという。
そこでクエリーは、夜10時に行われる医師の診察を赤ちゃんが寝ていたこともあり、翌朝10時に変更するようATPに要請。「妻もいたし、赤ちゃんもいた。一人の人間として『これでは落ち着かない』という感じだった。だから飛行機をチャーターして出発することにしたんだ」と、悩んだ末に4万ドルでプライベートジェットを手配しイギリス・ロンドンへ飛び立ったとした。

「父親として、夫として、人間的な要素があると感じ、正しいと感じることをしなければならなかった」とクエリーは自身が行った行動を擁護。ATPが下した裁定も「基本的には半年間良い行動をしていれば出場停止も罰金もない。僕はそれで満足しているよ」とした。

クエリーは、2021年シーズンの開幕戦である「デルレイビーチ・オープン」(アメリカ・デルレイビーチ/ATP250)に第6シードとして出場予定となっている。

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写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka