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2020.10.16

選手情報

ATP「重大なプロトコル違反」、コロナ陽性のクエリーが家族とともに無断でロシアから逃亡!

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現在、ロシア・サンクトペテルブルクで開催中の「サンクトペテルブルク・オープン」(ATP250)の主催者は、世界ランキング49位のサム・クエリー(アメリカ)が、新型コロナウイルスの陽性反応が出たにも関わらず、無断で国外に逃げたと明らかにした。

大会によると、クエリーと彼の妻は本戦が始まる前日に新型コロナウイルスの陽性反応を示したという。そのため、大会を棄権することとなり、家族はホテルで隔離されることになっていた。
しかし、クエリーは妻や生後7ヵ月の息子と離ればなれになることやロシアでの入院を避け、翌日の2度目の検査時に部屋を訪れた医師に対して「息子が寝ている」と言い、検査を拒否。その後、滞在するホテルから無断で外出し、自身が手配したプライベートジェットでロシアから逃亡したというのだ。

「クエリーはホテルの防犯カメラで確認されたとおり、午前5時45分に誰にも連絡することなく、家族と一緒にホテルを出発した。クエリーがATPの担当者に話したように、彼はプライベートジェットで家族と一緒にロシアを出発した」と大会は伝えた。
また、同大会のエグゼクティブ・ディレクターのナターリア・カメルゾン氏は、ロシアの国営メディア『イタルタス通信』に対し、「率直に我々はこのような行為に驚いている。子供じみた行動としか言いようがない」と語っている。

ATPは特定の選手の名は明らかにしていないが、「ATPはサンクトペテルブルク・オープンである選手が新型コロナウイルスに関する重大なプロトコル違反を犯したと認識している」とコメント。「選手およびそのチームがプロトコルに違反した場合、大会の運営を危険に晒し、ツアーのほかの部分にも影響を及ぼす可能性があることに注意してほしい」と、今回の出来事を深刻だと受け止めており、現在調査中だとした。

クエリーの起こした行動が、ATPの規範の「重大な違反」にあたると判断された場合、最大10万ドル(約1050万円)の罰金あるいは最大3年間の活動停止処分を受ける可能性がある。

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写真=石塚康隆 Photos by Yasutaka Ishizuka