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2020.10.15

選手情報

ツアー再開から好調キープのシャポバロフの陰にコーチ、ユーズニーの支えあり!

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10月14日、ATP公式サイトにツアー再開後にトップ10入りを果たしたデニス・シャポバロフ(カナダ)のインタビューが掲載され、コーチを務めるミカエル・ユーズニー氏といい関係が築けていると語った。

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3月のツアー中断前、5大会中3大会が初戦敗退と、今一つ調子が上がりきらず早期の敗退が続いたシャポバロフ。
しかし、8月中旬のツアー再開とともにシャポバロフはエンジン全開。USオープンではキャリアハイとなるベスト8に進出すると、「BNLイタリア国際」(ATP1000)でもベスト4へ。サーフェスを問わず、クオリティーの高いプレーを見せ、世界ランキングも上昇。自己最高の10位へ上げた。

この飛躍のきっかけは、昨夏よりコーチを務めるミカエル・ユーズニー氏が勧めたスポーツ心理学者との出会いだったとシャポバロフは言う。
「彼(ユーズニー)がそうすることを勧めてくれたんだ。僕にとって(スポーツ心理学者がチームにいること)は刺激的だった。自分のプレーの中でも大きな部分を占めていると感じるし、改善できるポイントでもあると思った。彼には信じられないくらい助けてもらった気がする。彼のおかげで試合中の怒りや感情をすべて取り除くことができ、自由にプレーすることができたんだ」と、メンタル面の向上が自身のテニスにとって大きな効果があったことを明かした。

ユーズニー氏が取り入れたのはメンタル面の強化だけではない。これまで豪快なスイングから放たれるビッグショットで数々のトッププレーヤーを打ち破ってきたシャポバロフだが、それに加えて、よりバランスの取れた完成度の高いプレーヤーにしようと取り組んだ。
それについてシャポバロフは、「彼は僕をスマートな選手にしてくれた。ビッグサーブやフォアハンドの強打などいつも派手なショットを狙っていたんだ。だけど、彼のおかげでネットプレーやリターンをしてトリッキーなプレーヤーになった。相手にとっても対戦しづらくなったと思うよ」とコメント。強打だけに頼らない、細かなテクニック面でも成長できたとした。

ユーズニー氏は、自身のコーチとしての経験は多くないと認めた上で、「デニスのようにゲームを改善したいと思っていて、それにチャレンジしようとするプレーヤーと仕事をすることはいいことだ。僕にとっては日々学ぶことは多い。そしてデニスについても素晴らしい未来があるが、まだまだ改善する必要があるし、日々努力する必要がある」と、これからもチームとして成長をし続けるとした。

21歳という若さでトップ10を記録したシャポバロフ。選手の能力をチームで引き出し、トップで戦うすべを身に着けつつある。彼の今後のプレーに期待したい。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma