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2021.01.18

大会情報

ジョコビッチが隔離選手のための要望を主催者に提出も州当局が却下「規制を変えるつもりない」

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隔離選手の環境改善の要望も
州当局「ハードルは下げない」

2月8日に開幕する予定の全豪オープンに出場するため、世界各地から選手や関係者を乗せたチャーター便が開催地であるオーストラリア・メルボルンに到着した。しかし、その飛行機から新型コロナウイルス陽性者が出たため、同乗者にも14日間の隔離が求められている件で、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が大会に新しいルールを設けるように要望したと海外メディア『Punto de Break』が報じた。

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報道によると、ジョコビッチは全豪オープンを主催するテニス・オーストラリアの会長であるクレイグ・タイリー氏に連絡。陰性である選手の隔離期間を短縮することや、多くの選手をテニスコートのある民家に移動させることを求めているという。その他にも、トレーニング器具をすべての部屋に用意することや、食事レベルを引き上げることなどが求められた。

この要望に対し、ビクトリア州で新型コロナウイルスの問題にかかわっている、エマ・キャッサー氏は「濃厚接触者のルールは変わらない。飛行機の中で16時間から24時間いれば、濃厚接触者になる。このプログラムは人々の安全を守るために作られたもの。我々は、そのプログラムを変えるつもりはないし、どんな状況下でもハードルを下げるつもりもない」と、安全の基準は変えられないとした。

かつて、ATP選手評議会の会長だったジョコビッチは、自ら職を離れて現在では選手の利益や発言力を高めるために立ち上げたPTPA(プロテニス選手協会)の会長職を務めている。今回の隔離で前向きに大会に向けて調整する選手もいるが、中にはSNSを通じて不満を口にする選手も。今回出した要望は、そんな選手たちの意見を汲んで行われたものかもしれない。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma