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2021.02.05

選手情報

NBAスター、コービの死がキリオスに与えた影響

©Tennis Australia

「私の腕に彼のタトゥーを刻んだんだ。」

パンデミックによるツアー中断以降、ツアーに復帰することなく昨シーズンを終えたニック・キリオス(オーストラリア)。11月には、近年うつ病に悩んでいたこと、そのためにテニスから離れようとしていたと告白したことを覚えている人もいるかもしれない。その際には、「7年前にツアーに出始めて以来、こんなに家で過ごしたことはなかった。友人や家族と過ごす時間を大切にしてきたし、リラックスして普通の生活を送ることがなんであるかを思い出す時間がたくさんできた」と語っていた。

【動画】約1年ぶりのツアー大会で魅せたキリオス

キリオスは、「マレー・リバー・オープン」からコートに復帰。初戦のアレクサンダー・ミューラー(フランス)に3-6、6-4、7-6(4)で勝利し、続く2回戦では同胞のハリー・ボーチャーを6-2、7-6(7)で下してベスト16に進出している。うまく集中してプレーできているように見えるキリオスだが、一つ彼に影響を与えたのが、昨年の1月に事故死した元NBAスター、コービ・ブライアントの存在だったようだ。
2月3日の記者会見で、<コービの死があなたに影響を与えたか?>という質問に対して「そうだね。私の腕に彼のタトゥーを刻んだんだ。見下ろす度に、彼がどんな風に競っていたのか? 記憶が蘇ってくる。コートにいると、ずっとツアーにいたような気分にもなっている。以前のように、怒ったりするつもりはない」と答えたキリオス。

さらに「今は試合に勝てるためのスタイルがわかったような気がしているんだ。イライラすることもあるけれど、落ち着きを保つことができる。ただ、テニスとのそんな関係は一瞬で変わるかもしれない。以前みたいに怒ったりはしていないけど、私はテニスがすベてであるとは思っていない。目標を設定するつもりもない。ただ、良いテニスをすること。前向きに、昨年よりより良くなりたいと思っている」とも語っている。

アンガーマネージメントという言葉もあるが、正にキリオスは今、それがうまくいっている状態なのだろう。来週月曜日から始まる全豪オープン、ひょっとするとダークホースとして勝ち上がるかもしれない。要注目である。

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