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2021.02.05

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全豪女王ケニンが語った『昨年の失望』

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前年王者として迎える全豪を
「楽しみ」と語ったケニン

ソフィア・ケニン(アメリカ)にとって、2020年は大躍進のシーズンとなった。何より、全豪オープンでグランドスラム初優勝。さらに、全仏オープンでも、ファイナリストとなり、WTA年間最優秀選手を受賞している。

【写真】昨年の全豪オープン&全仏オープンで活躍したケニン

一見、充実の時間のように見える2020年。だが、本人にとっては、簡単な時間ではなかったようだ。メルボルンでの記者会見でケニンは、“失望した時間になった”と語っている。

「昨年、ここで勝利をしたあと、私は素晴らしいシーズンを期待していた。しかし、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生してしまい、本当に失望した時間となってしまった。トーナメントが次々と中止になっている中で、モチベーションを維持するというのは難しいこと。数ヶ月大会が無くなったこともあって、私はトレーニングの質も悪くなったし、正直、やる気が保てなかった」

その中で助けになったのが、家族の存在だという。「父の存在が大きかった。本当に近い存在で、私がどう考えているかを分かってくれていて、本当に助けてくれた。今年はどうなるのか? 当然、ある程度のプレッシャーはもちろんあると思う。でも、ディフェンディング・チャンピオンとして臨めることを楽しみに感じている。世界最高の選手たちと戦えるのが大好きだし、待ち遠しい。私はここで戦うために、ハードに頑張ってきた。戦えるということは名誉なことだし、もちろんチャレンジでもある。どの選手も、観客がいるメルボルンに戻ってくることに興奮している。観客たちに会うこと、エネルギーを感じたい、そして戦いたいわ」。

昨年大会と比較すると、観客の数は大きく減らしてとはなるが、1日最大3万人の観客を入れてのグランドスラムは、昨年の同大会以来。どの選手もモチベーションを高めている中で、前年王者として迎えるケニンはどんな戦いを見せるのか。注目である。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma