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2021.02.15

大会情報

ジョコビッチがケガの不安を感じさせない強さで全豪11度目の8強入り

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脇腹に不安抱えるもジョコビッチがラオニッチに勝利

全豪オープン大会7日目、男子シングルス4回戦で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、同14位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を7-6(4)、4-6、6-1、6-4で下し、ベスト8に進出した。

【動画】N.ジョコビッチ vs. M.ラオニッチ マッチハイライト

大会3連覇、そして史上最多となる9度目の頂点を目指すジョコビッチは、一昨日に行われた世界31位、テイラー・フリッツ(アメリカ)との試合中に右脇腹を負傷。「深刻なケガ」と語り、不安を見せていた。

だが、その不安も杞憂に思えるほど、この試合でジョコビッチは高いディフェンス力を発揮し、ラオニッチの攻撃をシャットアウト。加えて、“精密機械”とも言われるコントロールされたボールや相手のパワーを利用したカウンターもたびたび見られた。

第1セットでは、ラオニッチのサービスゲームを崩すことができなかったが、タイブレークを制す。第2セットこそラオニッチに奪われたものの、第3セット以降はブレークポイントすら握らせない強さを見せ、同大会11度目となるベスト8入りを決めた。

日付が変わった深夜1時に始まった試合後の会見で、ジョコビッチは「グランドスラム以外の大会だったら絶対にプレーしない。痛みに耐えられるレベルだったからプレーすることができた。試合中にも波があった」と、いまだ万全なコンディションではないとコメント。治療にあたったチームスタッフ、そして大会の医療チームに対し、「とても助かった。最善を尽くしてくれ、試合に出場できる状態でいられるようにしてくれたことをあらためて感謝したい」とプレーできるまで回復させてくれたことを感謝した。

次戦に向けて、「試合まであと40時間ぐらいあるが、それがグランドスラムのいいところ。1日半は休めるから明日はトレーニングをしないだろうし、回復させて少しでも良くなることを期待したい」とした。

その準々決勝の相手は、世界7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。前哨戦として行われた男子国別対抗戦「ATPカップ」で対戦しており、6(3)-7、6-2、7-5のフルセットの末に勝利している。ジョコビッチは「彼は体格の割に動きがいい。それでいて最高のサーバーの一人。非常に完成されたオールラウンドな選手だ」と高く評価している。

※ランキングは2月8日現在

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma