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2021.02.16

大会情報

大坂なおみの対戦相手、シェイ・スーウェイの驚くべき伝説

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“ストリング交換は1年に1回”“3年間切れたことがない”

そんなシェイの驚くべきエピソードを、マクナミーコーチが明かしている。
「イーストボルンの大会でのこと。立て続けに彼女がミスをしてね。エンドが変わっても、またミスをしたんだ。普段ミリ単位のミスしかしないのに、おかしいなと思ったら、ストリングが切れていた(笑) 気付かなかったのには、理由がある。何しろ3年間で1度もストリングを切ったことがないんだからね。本当に正確にスイートスポットで捕らえるから、切れないんだ。それに普通のプロは、ボールチェンジの度にラケットを交換するけど、彼女は替えない。3年間同じラケットを使い続ける選手なんていないでしょう!? しかも契約もしてない。自分で買っているんだよ」。プロでストリング交換が1年に1度とは、正に常識外である。そして、契約もしていないとは。確かにストリングにはステンシル(企業ロゴマーク)も入っていない。


今回のベスト8進出について、同コーチは「いつか行けると私は信じていた。ベスト4だって可能性がある。ついにやってくれたよ」と喜んでいる。
その強さについて「彼女には世界最高の決めのボレーがある。彼女にそれを言ったら、驚いていたけどね(笑) みんなと同じく私も彼女のプレーを見るのが大好きなんだ。彼女には自由な精神がある。それをがんじがらめにしてはダメ。オンコートでもオフコートでも、自由に表現させることが大事」と語っている。
実際、「彼(コーチ)は私を変えようとしすぎない。いくつかアイディアをくれるのみ。私はそれを試してみるの」とシェイ。「もう何年も組んでいるから、どう働くべきかをわかっている。彼とはすごく快適でいられる」とコーチとの関係は良好なようだ。

ちなみにWTAのプロフィールには、コーチの名前がフレデリック・アニエールと書かれている。マクナミー氏はパートタイムのコーチで、アニエール氏がフルタイムのコーチ。なのだが、彼女の恋人でもあり、フランス・パリで一緒に暮らしてトレーニングにしているのだという。

大会公式サイトは、シェイのことを“WTA Tour’s most difficult opponents(WTAツアーで最も難しい相手)”と紹介している。他の選手とは異なる奇想天外なテニスを展開するシェイと大坂の試合は、どんな結末を迎えるだろうか。

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