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2021.02.19

大会情報

2度目のグランドスラム決勝の舞台に立つメドベデフ「失うものは何もない」

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メドベデフとジョコビッチの過去の対戦成績は3勝4敗と拮抗

全豪オープン12日目、男子シングルス準決勝で第4シードのダニール・メドベデフ(ロシア)が、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)をストレートで下し、決勝へ進出。試合後の記者会見でメドベデフは、決勝に向けて「失うものは何もない」と語った。

【動画】D.メドベデフ vs. S.チチパス マッチハイライト

メドベデフは、この勝利で昨年のATPマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ」から無傷の20連勝。さらに、トップ10選手に対しては11連勝し、対戦のないロジャー・フェデラー(スイス)以外の全員から勝利を挙げている。

試合後の記者会見で、それを聞いたメドベデフは、「それを知ることができてうれしいよ。ロジャーとプレーできていないのは残念です。彼と対戦してみたいね」とコメント。しかし、それ以上にうれしかったのは、自身の実力が上がっていることだという。「僕がすでに良いプレーをしていた時、トップ20か30ぐらいだった時に、トップ10の選手に苦戦していたことを覚えているからね。このように戦えているのは素晴らしいことだし、本当にうれしい」と、かつて敵わなかった相手に多くの勝ち星を手にできていることに満足した。

2019年のUSオープン以来、2度目のグランドスラムの決勝の舞台に進出したメドベデフ。その決勝で待ち受けるのは、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)だ。全豪オープンで史上最多となる8度の優勝を誇り、3連覇を狙う最強の敵。メドベデフは、「ノバクと対戦するのが好きなんだ。僕が60位ぐらいの時の初対戦の時からフィジカル的にも、メンタル的にもタフな試合をしてきた。彼はテニス史上最高の選手の一人だよ。だから、決勝で彼と対戦できることは最高だ、本当にうれしい。日曜日はどうなるだろうね。プレッシャーはないといっても、試合になれば感じるよ。僕は最初の1回目を勝ちたいと思っているし、彼は18回目を勝ちたいと思っている。失うものは何もないよ」とリスペクトしつつ、グランドスラムの決勝で戦うには最高の相手だと語った。

対戦成績は、3勝4敗と負け越しているものの、競った試合になることも多い。昨年は2度の対戦があり、「ATPカップ」で1-6、7-5、4-6で敗れたが、シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」で6-3、6-3で雪辱を果たしている。

決勝が行われる2月21日に、ジョコビッチを破り、メドベデフは歴史に名を刻むことができるか注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma