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2021.02.21

選手情報

4年ぶりのベスト4入りを逃したディミトロフ「背中がけいれんしていた」

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フィジカル面で問題も
ディミトロフ「ポジティブに捉えていく」

2月16日に行われた『全豪オープン』の準々決勝で世界114位の予選勝者アスラン・カラツェフ(ロシア)に敗れ、4年ぶりのベスト4進出を逃したグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が試合後の記者会見で背中にけいれんを訴えていたことを明かした。

【動画】ディミトロフの今大会見せたベストショット集

得意のスライスを起点としたプレーでカラツェフのミスを誘い、幸先よく第1セットを先取したディミトロフ。だが、セットを追うごとに徐々に動きが悪くなり、一時はサーブも満足に打てない状態へと陥った。そのまま本来のプレーが戻ることはなく、結果的に6-2, 4-6, 1-6 ,2-6で準々決勝敗退となった。

試合後の会見でディミトロフは「隠すことは何もない。実は昨日(15日)から、背中のけいれんがすでにあったんだ。試合前には靴下も履けないほどだったから、きっとタフな大変な状況になると思っていた。頑張ったけど、結局ダメだった」と説明。

さらに「足の指にヒビが入ったりしてもプレーしたことはあるけど、背中のけいれんがあると、回転(ひねり)、反応など体のすべての部分の動きに関わってくる。自分の機動力、スピード、足、リアクション、すべてを使うことができなかったから、(プレーが)とても取るに足らないものになってしまったんだ。サーブでもフォアハンドでも何でも、電気が体を伝わわるようだった」とパフォーマンスの質が低下した原因を語った。

一方でディミトロフは「今日(16日の準々決勝)は運が悪かっただけだ」とした上で、「この数日の間はいいプレーができていてよかったと思う。良い道を歩んでいると感じた。私たち(のチーム)は素晴らしい仕事をしてきた。この状況からポジティブに捉えていこうと思っている。起こったことは起こったことだしもう取り返しがつかない。それを飲み込まないといけない。でも同時に、頭を下げているつもりはない」と前向きに捉えているようだ。

今回は何とも残念な形で大会を去ることになってしまったが、また元気な姿でコートに戻ってくることを期待したい。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma