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2021.02.21

大会情報

ジョコビッチが9度目の全豪オープン制覇! メドベデフを圧倒しグランドスラム18勝目

メドベデフの挑戦を跳ねのけグランドスラム18回目の優勝

ダニール・メドベデフ(ロシア)のロブを打ち込むと、ノバク・ジョコビッチ(セルビア )はその場に倒れこんだ。大会3連覇、そして史上最多となる全豪オープン9度目の優勝の瞬間だった。

全豪オープン最終日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのジョコビッチが、第4シードのメドベデフを7-5、6-2、6-2で下し、グランドスラム18度目の優勝を果たした。

【動画】ノバク・ジョコビッチの歓喜の瞬間!

同大会8度の優勝を誇るジョコビッチは、3回戦で第27シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)との試合中に右脇腹を負傷。だが、それをものともせず、4回戦のミロシュ・ラオニッチ(カナダ/[14])、準々決勝のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/[6])を下すと、準決勝では予選から勝ち上がったアスラン・カラツェフ(ロシア)に完勝。怪我をした個所について「痛みはない」と語っていた。

対するは、昨年のATPマスターズ1000「ロレックス・パリ・マスターズ」から無敗を続け、目下20連勝中のメドベデフ。今大会前に開催された男子国別対抗戦「ATPカップ」では、エースとして戦い、ロシアを無敗で優勝に導いた世界4位だ。今大会でもその調子を維持し、3回戦のフィリップ・クライノビッチ(セルビア/[28])をフルセットで下すと、準決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア/[7])、準決勝ではステファノス・チチパス(ギリシャ/[5])を下し、決勝へ進出。ジョコビッチとの対戦に「失うものは何もない」と正面から戦いあうとしていた。

決勝は、今大会最多本数を上げているジョコビッチのサービスエースで幕を開ける。
第1ゲームできっちりキープしたジョコビッチは、続く第2ゲームでストロークのコースを正確に変えると、ブレークに成功。ジョコビッチが先にリードを奪う。早く1ゲームを取り、落ち着きたいメドベデフは第4ゲームで自身のサービスゲームをキープ。すると、第5ゲームで今度はメドベデフが2本のブレークチャンスを握ると、ジョコビッチの激しい攻撃をかわし、ブレークバックに成功する。
ここまで弾道の高いボールやスライス、ドロップショットなどで相手を揺さぶるジョコビッチに、メドベデフはしっかり耐え、チャンスを見計らって攻撃に移す展開。試合はこのまま膠着し、6-5で迎えた第12ゲーム、果敢に攻撃するジョコビッチが3つのセットポイントを奪うと、これを確実にものにし第1セットを7-5で取った。

第2セット、開始早々にブレークしたメドベデフだったが、直後の第2ゲームでジョコビッチの深いリターンに対し、チャンスボールを与えてしまう。これを逃さず、ジョコビッチが決め、ブレークバックする。集中力が切れ始めたメドベデフは、ここからミスが増え始めてしまい、第4ゲームでもブレークされてしまう。第7ゲームでは、15-40からデュースに追いついたものの、ジョコビッチのサービスがセンターに突き刺さり、ブレークできず。いらだちからラケットを破壊してしまった。続く第8ゲーム、速い攻撃でメドベデフをミスを誘い、再びブレークし6-2で第2セットを奪った。

あとがないメドベデフは、最初のサービスゲームでキープし、冷静さを取り戻したいところ。だが、それをさせないのが、世界No.1たるゆえんかもしれない。第2ゲームで、メドベデフの2つのダブルフォールトやファーストサーブを確実に返球してくる粘りでブレークに成功。先にリードを奪い、王者の戦いを見せつけ、メドベデフに付け入る隙を与えず、キープを続けた。そして迎えた第8ゲーム、速い展開で最後までメドベデフにプレッシャーをかけ続けるジョコビッチ。30-40とチャンピオンシップ・ポイントを握ると、最後はメドベデフのロブを打ち込み試合を決めた。

ジョコビッチにとって全豪オープンの9度目の優勝、2度目の大会3連覇。そして、ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)が持つグランドスラム通算優勝回数20度に、あと2勝とした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma