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2021.03.07

選手情報

成長著しい19歳のシナーが語るトップに行くために必要なこととは?

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一気にトップへ駆け上がったシナー
さらなる飛躍に必要な“負ける経験”

男子テニス世界34位のヤニック・シナー(イタリア)がフランスのスポーツ新聞『レキップ』のインタビューに応じ、これまでの自身のキャリアを振り返った。

【動画】ツアー初優勝を遂げたシナーの2020シーズンハイライト!

19歳にしてATPツアーで早くから頭角を現し、数多くのレジェンドたちからも将来を有望視されているシナー。昨年11月に開かれたATP250「ソフィア・オープン」ではイタリア人選手最年少でツアー優勝を果たし、グランドスラムでも昨年9月の全仏オープンでベスト8入りを成し遂げるなど、最も成長が著しいプレーヤーの一人としてテニスファンからも注目を浴びている。

2019年の初めには553位だった世界ランキングも現在は34位と大躍進を遂げ、シナー自身でも「僕にとって、ランキング500位から50位あたりまで到達したのは速かったと感じる。フューチャーズのトーナメントからATPトーナメントに出場するまでのプロセスも非常に早い方だった」と語るほどだ。そんな中でもシナーは「(特に)これからの3年間は、自分にとって非常に重要だと思う。試合に出て、その試合に負けたとしてもなぜ負けたのかを理解することが大事。色んなことを改善するためにも、できるだけ多くの試合に出場しなければならない」と気を引き締めている。

また、シナーは「大きな大会で優勝する前に、大きな試合で負けなければならない。それは痛いことだけど、自分を成長させる糧になるんだ。全豪オープンの1回戦でシャポバロフに負けた時のようにね。あの負けは辛かったけど、チームとたくさん話した。僕の仕事は勝つことではある。でも、何度も言うけど、若いうちは負けることも大事だよ」と語っており、今後成長を遂げていく上で決して焦りはないようだ。

並外れたポテンシャルで世界のトップまで駆け上がることを期待されているシナー。今シーズンもどんな活躍を見せてくれるのか注目したいところだ。

文=中村光佑

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma