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2021.03.09

選手情報

ティエムがフェデラーの復帰に言及「彼のプレーを見るのが好き」

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“ライバル”フェデラーの復帰に「うれしい」

3月8日、「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ATP250)に第1シードとして出場するドミニク・ティエム(オーストリア)が、同大会でツアー復帰を果たすロジャー・フェデラー(スイス)について、「彼のプレーを見るのが好きだ」と語っているとATP公式サイトが掲載した。

【動画】全豪オープンでのティエムのベストプレー集

昨年の全豪オープン準決勝以来、2度の右ヒザの手術により休養・リハビリを行っていたフェデラー。今大会からツアー復帰を果たすことについて、ティエムは、「僕たちはライバルだし、大会ではもちろんお互いに勝ちたいと思っている。だけど、彼のテニスを見るのが好きなんだ。プレーの仕方やテニスへのアプローチがね」とコメント。続けて、「だから、彼が戻ってきて、またプレーを見ることができるのが本当にうれしい。誰もが思っていることだし、強くなって戻ってくることを願っている」と、約1年1ヵ月ぶりに公式戦に出場するフェデラーの復帰を楽しみにした。

一方、全豪オープン4回戦でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に4-6、4-6、0-6と完敗を喫し、自身のホームページに「傷跡が残っている」と綴ったティエム。今大会を新たなスタートの一歩を踏み出したいと考えているようだが、出場選手にはトップ20から7名が出場。フェデラーだけでなく、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)やデニス・シャポバロフ(カナダ)、ロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン)、ダビド・ゴファン(ベルギー)、スタン・ワウリンカ(スイス)が名を連ね、ATP250としては高いランキングの選手が集まった。

「ドーハのドローは信じられないほど(相手が)強いから、何が起こるかわからない。けれど、良いスタートを切り、最初のポイントから高いレベルで臨みたい」と、初戦から気の抜けない戦いになるとした。

さらに、2018年大会でベスト4という結果を残しているものの、「あまりいい思い出がない」という。「(全豪オープン以来)初めての試合になる。全豪オープンでひどい負け方をして、すべてを消化し分析して、落ち着くための時間が必要だったんだ。今は新しいことに集中する時。ドーハの大会は、再び良いプレーや良い結果、自信、そしてシーズン最初のひどいスタートを忘れるための最初のチャンスだ」と思いを語った。

全豪オープン時には、帯同しなかったコーチのニコラス・マスー氏が今大会から合流するとしており、今大会を勢いづける一つのきっかけにすることができるか注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma