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2021.04.05

メーカーズボイス

「イソスピード(ISO SPEED)」自慢の【ポリのマルチ】、1.20㎜、1.30㎜を編集部が試打インプレ【テニス試打】

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卓越した技術力を持つ
イソスピードが作り上げた
自慢の「ポリのマルチフィラメント」

オーストリアの一流ブランド「ISO(イソ)スピード」は、唯一無二と言えるストリング・ブランドである。その開発力は、さまざまあるストリング・ブランドでもトップクラス。特に加工技術に関しては、業界でも一目置かれる立場にある。

【関連記事】ISOスピードだから出来た! ナチュラル並みの打球感を誇る「ポリ・マルチ」に注目!!


その結晶と言えるのが、ポリストリングでマルチフィラメントという高難度のストリング「コントロール・クラシック(Control Classic)」と「プロフェッショナル・クラシック(Professional Classic)」である。

元々は、“ポリ素材でナチュラル・ガットを本気で再現してみよう”というコンセプトで作られたもの。どこでも考え出しそうなものだが、「ISOスピード」がすごいのは、他社にできないことをしてしまったところにある。


他社にはない高い技術力を持つISOスピード社


耐久性が高いポリの性能を
さらに引き出すための工夫が
凝らされている2モデル

一般的にポリ・ストリングのほぼすべては、「モノフィラメント・コア(単一芯)」でできている。最近では、中にいくつかの芯を内蔵している“モノ・マルチ”と呼ばれる中間的な構造のポリ・ストリングも出てきているが、これも大きく分ければ、モノフィラメント・コアに分類されると言っていい。

ポリ・ストリングの特徴といえば耐久性だが、打球感に関してはナイロン・ストリングに比べたら、どうしても硬くなってしまう。なぜポリ・ストリングをモノフィラメント・コアで作っているかというと、作ることが難しいからだ。加工する技術を持ち合わせていない、もしくは工程が多くなり、高価になるためにペイすることができなくなる。だから、ほとんどのブランドは作ることができないわけだ。

それを「ISOスピード」は、ポリでマルチフィラメントを作るという高難度のものを実現させてしまった。中でも人気となっているのが、「コントロール・クラシック(Control Classic)」と「プロフェッショナル・クラシック(Professional Classic)」なのだ。

また、同商品の特徴として「プレストレッチド」と「リキッドワックス」がある。
ストリングを張る際、張力の損失を最小限に抑えるために事前に伸ばす“プレストレッチ”という技術がある。「コントロール・クラシック」と「プロフェッショナル・クラシック」では製造時に、15kgで「プレストレッチ」をかけている。つまり、テンションロスを起きにくくしているのだ。
またストリングの表面に「リキッドワックス」を塗布していることも重要で、ストリングごとの摩擦係数が下がるため、ノッチ(交差部分の凹み)ができづらくなり、張り立て感が継続するというメリットがある。

前回、「コントロール・クラシック」、「プロフェッショナル・クラシック」を紹介すると、 “ポリのマルチフィラメントがあるとは知らなかった”という反響をいくつもいただいた。それでは、その打ち味はどうなのか? 今回は、編集部の試打コンビ、(広)&(川)によるインプレッションをお伝えしたい。



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