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2021.04.22

選手情報

ナダル、まさかのセットダウンから逆転勝ち。次戦錦織と対戦[バルセロナ・オープン]

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2セット目以降「よりアグレッシブに
攻めるようにした」と語ったナダル


4月21日、ATP500「バルセロナ・オープン」2回戦、第1シードのラファエル・ナダル (スペイン/同3位)は、イリヤ・イバシュカ(ベラルーシ/同111位)と対戦。3-6、6-2、6-4と逆転勝ちを収めて、3回戦にコマを進めた。

【動画】ナダルvs.イバシュカマッチハイライト


クレーでナダルからセットを奪う。それはもちろん簡単なことではない。先週行われたATPマスターズ1000モンテカルロ大会では、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/同7位)にセットを奪われて敗れているが、その前にクレーでセットを失った試合というと、2020年のATPマスターズ1000ローマ大会(ディエゴ・シュワルツマン/アルゼンチンに敗戦)以来となる。

第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許したナダル。その後は、キープが続く展開となったが、3-5で迎えたサービスゲームでミスが出て2ブレーク目を許し、3-6でセットを落としてしまう。13度と低い気温もあったのかもしれないが、このセットのプレーは、どこか体のキレが悪いように感じさせるものだった。

しかし、ここで集中力がグッと高めると、第2セットは逆に2ブレークを奪って、6-2でセットを取り返す。途中、イバシュカが放ったスマッシュを対し、ダウン・ザ・ラインにウィナーを打ち返すというハイライトも生まれている。
第3セットはキープ合戦となったが、第7ゲームでブレークを奪ったナダルが6-4で締めて、逆転勝ちとなった。

試合後のオンコートインタビューで、ナダルの口から出たのはイバシュカを称賛する言葉だ。
「彼のプレーが良かったからだ。非常にハイレベルなプレーをしてきたが、逆に私は試合序盤がダメだった。だから、よりアグレッシブに攻めるように、少しプレーに変化を加えたんだ。タフな試合をこなして3回戦に進めたのはよかった。モンテカルロでの敗戦もあったからね」とナダル。

さらに「もっとプレーはよくなると確信しているし、そのためにやっている。モンテカルロに続いて2試合連続で完璧ではない試合となったが、すぐにもっといいプレーができるという自信がある。懸命に努力するエネルギーもあるから、毎日のトレーニングで、解決策を見出せるはずだ」と語っている。

その言葉からもわかるとおり、ナダルは本調子と言える状態ではないのだろう。3回戦は本日4月22日、現地16時以降(日本時間23時以降)で世界ランキング39位の錦織圭(日清食品)と対戦する。錦織は、ナダルに対して、どんな試合を見せるだろうか。



ナダルから第1セットを奪ったイバシュカ。最後まで攻撃的なプレーを展開した

※訂正 ナダルが前回セットを失ったのは『2019年全仏オープンのD.ティエム戦』としておりましたが、正しくは『2020年BNLイタリア国際D.シュワルツマン戦』です

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