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2021.05.04

選手情報

大坂なおみや錦織圭にはどんなスポンサーがついているのか? 選手の経済事情を紹介

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数々の企業とスポンサー契約を結んでいる大坂なおみ。ナイキとの特別な契約とは!?

ダニエル太郎は経済的な
サポートに恵まれていると語る

先日、新たに日本航空(JAL)とのスポンサー契約を結んだことが発表された錦織圭(日清食品/世界ランキング43位)。テニス選手は大会などで得た獲得賞金だけでなくスポンサー料によるサポートが巨額なことでも知られており、フォーブスによる2020年の「世界中のアスリートが得た収入」ランキングでは、大坂なおみ(日清食品/同2位)が29位(女子最高位)、錦織は40位に入っている。

【表】錦織、大坂、フェデラー、ナダル、ジョコビッチの主なスポンサー

テニス選手をピックアップすると1位のロジャー・フェデラー(スイス/同8位)、23位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)、27位のラファエル・ナダル(スペイン/同2位)、29位の大坂、33位のセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/同8位)、そして40位の錦織という状態。ここで気になるのが、”日本人選手はスポンサーがつきやすいのか”ということ。


日本人選手とスポンサーを考えるうえで、興味深いインタビューがある。ウェブサイト『Behind the racket』で、2019年8月に語ったダニエル太郎(エイブル/同114位)のインタビューである。

この中でダニエルは、スポンサーがつくことによるプレッシャーについて語っている。同じランキングか少し上のランキングの選手と比較しても、自分が得ている経済的なサポートは非常に恵まれており、少し罪悪感があるほどだとのこと。また、日本におけるステータスを手にしたことで、それを失いたくないというそれまではなかった考えが生まれ、自分が好きなテニスをして生きていきたいという純粋な願いと合わさって、非常に難しい感情を生まれているとも語っている。
”同じようなランキングの選手と比較しても、自分が得ている経済的サポートは非常に恵まれている”というのだから、ほかの国の選手と比べてスポンサーを得やすいと言えるのかもしれない。

ツアーを回る選手にかかる
1年間の経費はどれくらい?


編集部によると、ツアーの遠征費は「500万円あれば数ヶ月は回れると聞いたことがある」とのこと。もちろん、大会数やコーチ、トレーナーをどのようにつけるか、などで費用は大きく変わってくる。そのため、選手によっては、拠点から近い大会や安く済む大会に出て経費を減らすなどの工夫がなされている。そういった意味では、大会数の面でも交通という面でも、ヨーロッパには地の利があると言える。


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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma