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2021.05.12

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ティエム、BIG3の強さ認めるも「近い将来、他の誰かがグランドスラム優勝する」

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ケガから復帰したティエム、自身の調子にも満足感を示す

5月11日、ATPは「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)に第4シードとして出場するドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク4位)のインタビューを掲載。その中で「近い将来、(BIG3以外の)誰かがグランドスラム優勝する」と語った。

【動画】ケガから復帰したティエムがマドリードOPでルブレフと練習

今なお、ツアーで輝きを放ち続けている“BIG3”ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)は、グランドスラム・タイトルを20度も、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)も18度獲得している。それもあって2004年以降、グランドスラムの舞台でBIG3が優勝しなかった年はなく、彼ら以外のグランドスラマーはわずか7人しかいない。

ティエムは、「彼らに5セットマッチで勝つことは、3セットマッチで勝つことよりもはるかに難しい。でも、すでに多くの決勝が行われているし、近い将来、誰か他の人が優勝することもあるだろうね」と時間の問題だとコメント。それでも、「多くの人が僕たちがプレーしている時間と時代を過小評価しているが、それは史上最高の3人のプレーヤーがいるから。グランドスラムで優勝するにはそのうちの2人に勝たなければいけないから難しいのは明らかだ」と、BIG3がこれからも立ちはだかるだろうと語った。

そんな中、ティエムは昨年のUSオープンでグランドスラム初優勝を果たし、間近に迫った全仏オープンでグランドスラム2勝目を狙う一人だ。クレーコート・シーズン前には、ヒザのケガのため準備が遅れたものの、復帰戦となった前週のATPマスターズ1000マドリード大会では、優勝したアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れたもののベスト4入り。徐々に調子を上げてきている。

「健康面では何も問題ないよ。マドリードの前に2週間半から3週間ほど厳しい練習をしてきて、手にマメができたけど、それ以外は順調さ。問題となっていたヒザの痛みもない」とすべてがうまくいっているという。さらに、「プレッシャーはいつも同じだよ。コートに立つときは試合に勝ちたいと思っているし、ピンチに陥ることもあるだろう。いつも緊張しているんだ。でも、この休息はほんとに良かったと思う」と、毎年休みなく試合に出続けてきたティエムにとって、大きな気分転換になったとした。

過去5回出場している今大会の最高成績は2017年のベスト4となっているティエム。全仏オープン制覇に向け、今大会で勢いづくことができるか注目だ。初戦となる2回戦では西岡良仁(ミキハウス/同59位)に完勝したマートン・フクソービッチ(ハンガリー/44位)と対戦する。

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