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2021.05.27

選手情報

大坂なおみが全仏OPでの会見を拒否「アスリートのメンタルヘルスを無視している」

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大坂なおみが記者会見に応じないことを宣言

5月27日、世界ランキング2位の大坂なおみ(日清食品)がSNSを更新し、30日にフランス・パリで開幕する全仏オープンで記者会見に応じないことを明らかにした。

【画像】SNSで記者会見に応じないことを綴った大坂なおみ

大坂はSNSに英語で綴られたメッセージを投稿。「ローラン・ギャロスの期間中一切の報道活動を行いません。記者会見を見たり、参加したりするたびに、アスリートのメンタルヘルスを無視していると感じていたが、これは真実だった」と、記者会見に応じないことを宣言。続けて、「何度も聞かれたことのある質問をされたり、疑念を抱かせるような質問をされたりする。自分を疑うような人たちと付き合いたくない。私は、敗戦後に会見場で打ちひしがれるアスリートの映像を何度も見てきたし、みんなもそうだと思う。そのような状況は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもので、その理由も理解できない」と選手に精神的な大きな負担を強いていると、会見を拒否する理由を明かした。

選手は試合直後に行われるコート上での簡単なインタビューのほか、記者から要求された場合は記者会見も行わなければならない。また、大会の目玉となるようなトップ選手に対しては大会前のインタビューも行われる。会見に応じない場合は、罰金が課されることとなるが、大坂は大会に恨みがあるわけでもなければ、多くの記者と友好的な関係を築いてきたとした上で、「もし大会が“会見を受けなければ罰金”と言い続け、選手のメンタルヘルスを無視し続けるならば笑うしかない」と、もっと選手のことを考えるべきだと批判。「私が課せられる罰金がメンタルヘルスのための慈善団体に寄付されることを願っている」とした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma