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2021.06.09

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クレチコワが準決勝進出。第2セット一方的な展開となりガウフはラケットを破壊 [全仏オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

安定感で勝ったクレチコワがガウフを下す

6月9日、全仏オープン11日目、女子シングルス準々決勝、バルボラ・クレチコワ(チェコ/世界ランク33位)は、第24シードのコリ・ガウフ(アメリカ/同25位)と対戦。7-6(6)、6-3で勝利。キャリア初となるグランドスラムベスト4を決めた。

【動画】クレチコワvs.ガウフ準々決勝ハイライト

17歳にして初のグランドスラムベスト8にコマを進めたガウフは、4回戦のオンス・ジャバー戦(チュニジア/同26位)に6-3、6-1で勝利。「多分、今大会のベストマッチだわ」とプレーの調子も上々なようだ。ガウフは、クレチコワについて「素晴らしいクレーシーズンを過ごしているし、タフな相手だわ。それに、とても頭のいい選手。自分のプレーに集中したい」とコメントしていた。そして対するクレチコワは、3回戦で第5シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同6位)を、4回戦で元US女王のスローン・スティーブンス(アメリカ/同59位)を倒している。
ガウフ(WTA250パルマ大会優勝)、クレチコワ(WTA250ストラスブール大会優勝)共に前哨戦で優勝しており、4回戦までで9連勝中。そんな調子の良さが試合でも見られた。

第1セット、先にブレークしたのはガウフ。第2ゲームで早くもブレークに成功すると、直後のゲームもキープして3-0とする。しかし、クレチコワもストローク戦では負けていない。第5ゲームでブレークバック。その後、1つずつブレークを奪うとタイブレークに突入する。そのタイブレークは、互いにミニブレークを奪い合う展開に。ガウフは6-4とセットポイントを迎えるが、ここでクレチコワはいいサーブを入れて防ぐ。すると、直後のガウフのサーブを2本ともミニブレーク。7-6とすると、続くポイントを決めて8-6で第1セットを奪う。

これでクレチコワが調子の波に乗り、ガウフはその波に飲まれてしまう。第2セット、第2ゲームでクレチコワにブレークをを許すと第4ゲームでは、ラブゲームでブレークを許す。0-4となるとフラストレーションが溜まったガウフは、コートに三度を打ちつけてラケットを破壊。警告を受ける。
0-5で迎えたサービスゲームでガウフはやっとキープに成功する。続くクレチコワのサービング・フォー・ザ・マッチで40-0とマッチポイントを迎える。ところが、ここからブレークを許してしまう。2-5で迎えたガウフのサービスゲームでも、ブレークポイントを迎え、2度マッチポイントを握ったがあと1ポイントが奪えず。ガウフに3ゲーム連取されてしまう。

しかし、これでもクレチコワが浮足立つことはなかった。続くサービスゲースで締めて6-3。キャリア初のグランドスラム準決勝進出を果たした。なおクレチコワは、第2シードとしてカテリーナ・シニアコワ(チェコ)との女子ダブルスでも準決勝進出を果たしている。

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