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2021.06.13

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準優勝パブリチェンコワ、「やれることを100%やったので、後悔はしていないわ」[全仏オープン]

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サバレンカ戦で痛めた左ヒザの問題が
あったと明かしたパブリチェンコワ


全仏オープン14日目、女子シングルス決勝、第31シードのアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/同32位)は、ノーシードのバルボラ・クレチコワ(チェコ/世界ランク33位)に1-6、6-2、4-6で敗れた。グランドスラム52大会目にして、初めて迎えたチャンスだったが、第1セットを奪われ、第2セット取り返したものの、左足を痛めてメディカル・タイムアウトを取り、第3セットは文字どおり、ガス欠状態のように見えた。

【動画】決勝ハイライト&記者会見の様子


そこまでやりきったからだろう。記者会見では「やれることを100%やったので、後悔はしていないわ。できる限りのことをやった。最終的には彼女のほうがもっとよかった。最後まで健康だった。でも、それは関係ないこと。私は自分に対して疑問符はない」と語っている。

授賞式では気丈に振る舞っていたパブリチェンコワだったが、「冒頭で友人たちを見つけて、泣きそうになったわ。負けるのは、いつも悲しいこと」と涙がこぼれそうだったと明かしている。でも、「友人たちを見ていたら思ったの。人生には、時にこのトロフィーよりもずっと重要なものもあるわと。私は愛されていると感じる。最良なことは、友人たちがいて、テニス以外の生活もあるということだわ。そんな思いに、今日はトロフィー以上のものを感じた」のだという。

グランドスラム52大会目にて初の決勝進出を果たしたパブリチェンコワ。実は、前哨戦のWTA1000マドリード大会でもベスト4になっている。そのマドリード大会の前には、コーチであり兄でもあるパブリチェンコフとこんな会話があったと明かしている。

「マドリードの前、(兄と)カフェでコーヒーを飲んでいたの。そうしたら『僕は君を信じているよ。君は今年うまく行くはずだ』と言ってくれた。だから、『そうだね、私もそう信じているわ』と答えたの。けど、本心はもう少し時間が必要だと感じていた。体力が十分ではなかったから。その後、マドリードでベスト4(キャリア初)、全仏でファイナリストということになった。正直、予想外だった。でも、ポジティブな2週間だったわ」

メディカル・タイムアウトを取った左足は、3回戦で第3シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同4位)をフルセットで破った際に痛めた古傷も関連しているようだ。
「あの試合で、私は体の問題が出た。そこでもメディカル・タイムアウトを取って、テーピングを巻いたけど、実際、どうプレーしていたかも覚えてないの。しばらく、左ひざについては苦労してきたの。タフなプレーが多かったから、ヒザが痛くなってしまった。サバレンカとの第3セットの間、ずっと『この試合が終わったら泣きたい』と思っていた。いいプレーはできていたけれど、私の体は『もう続けたくない』と言っていたのよ」と、決していい状態ではなかったと告白している。

そして、次のチャンスについて、次のように語っている。
「もちろん、自分自身は、(グランドスラム決勝にもう一度出られると)少し信じている。いつも、それができると思ってやってきたしね。だから、それを続けるだけ。次回、(グランドスラムの)決勝に出場する機会があれば、もっとうまくプレーしたい、もっと頑張りたいと思う。よりフレッシュで、より上手く。それが今の目標。私は自分のプレーを信じている。自分を信じている。私は自分をファイターだと思っている。ほかに必要なものはないと思うわ」

最後まで戦い抜いたパブリチェンコワは、明日のランキング更新で19位となり、2018年以来となるトップ20入を果たす。

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Photo by Takeo Tanuma