close

2021.06.14

選手情報

ジョコビッチ優勝、2セットダウンから驚異の逆転勝利でダブルのキャリア・グランドスラム達成 [全仏オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

2セットダウンからの大逆転勝利やはりジョコビッチは強かった

6月13日、全仏オープン15日目、男子シングルス決勝である。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第5シード、ステファノス・チチパス(ギリシャ)が対戦。ジョコビッチが6(6)-7、2-6、6-3、6-2、6-4で逆転勝利し、5年ぶり2度目の全仏優勝を果たした。これでジョコビッチはダブルのキャリア・グランドスラムを達成。さらにグランドスラム優勝は通算19回となり、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)が持つグランドスラム最多優勝記録20回に1と迫った。


【動画】ジョコビッチ、チチパスが見せたスーパープレー


ジョコビッチは今大会、1回戦でテニス・サングレン(アメリカ/同66位)、2回戦でパブロ・クエバス(ウルグアイ/同92位)、3回戦でリカルダス・ベランキス(リトアニア/同93位)にいずれもストレート勝利。4回戦のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同76位)戦では、タイブレークで2セットから勝利すると、続く準々決勝では第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同9位)を退けた。そして準決勝では、13度全仏優勝を成し遂げているクレーキング、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン/同3位)と対戦。4時間11分という激闘の末、3-6、6-3、7-6(4)、6-2で勝利して決勝進出を果たしている。

対するチチパスは、1回戦でジェレミー・シャルディ(フランス/同60位)、2回戦でペドロ・マルチネス(フランス/同103位)、3回戦で第31シードのジョン・イズナー(アメリカ/同34位)、4回戦で第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/同12位)、準々決勝で第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)に勝利。準決勝では、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同6位)と対戦。2セットアップからフルセットとなったが、6-3、6-3、4-6、4-6、6-3で勝利し、決勝に到達した。

試合はチチパスのサーブからスタート。緊張からか、いきなりダブルフォールト、2ポイント目のファーストサーブもフォールトとなると、直後のストローク戦でもショットが短くなるなど、プレーが硬いチチパス。それもあってロングゲームになると、2度ブレークポイントを迎える。しかし、ここを凌ぐとサービスエース2本でキープに成功する。対するジョコビッチは、続く第2ゲームをラブゲームでキープ。好対照の出だしとなる。

互いにキープが続くと、チチパス5-4で迎えたジョコビッチサーブの第10ゲーム、チチパスは初めてのブレークポイント兼セットポイントを迎えたが、セーブされる。すると直後の第11ゲーム、ジョコビッチがブレークに成功して6-5に。ジョコビッチのサービング・フォー・ザ・セットなる第12ゲーム、チチパスがここでブレークバックに成功。第1セットはタイブレークに突入する。

チチパスは最初のジョコビッチのサーブ2本をミニブレークし、3-0とする。その後、チチパスが1本、ジョコビッチが3本のミニブレークを奪い合う。ジョコビッチは6-5とセットポイントを迎えるが、チチパスが3球目攻撃で凌ぐ。直後の2本をキープしてセットポイントを迎えたチチパスは、直後のサーブを叩いてポイントに。8-6でセットを奪う。
第1セット、チチパスが43ポイント、ジョコビッチが42ポイント。わずか1ポイントの差だった。

第2セット第1ゲーム、ジョコビッチのサービスゲームをチチパスがいきなりブレーク。その後は、キープが続くが、ジョコビッチには、リズムが悪いのか、らしくないインパクトミスが何度も見られるように。すると第7ゲーム、チチパスは2ブレーク目に成功すると続くと6-2でセットを連取する。なんと、このセット、チチパスのアンフォーストエラーはわずか2。ミスなくジョコビッチを攻め立てた。

セットカウント0-2となったジョコビッチは、準々決勝と同様に第3セットの前にトイレット・ブレークを取る。するとチチパスサーブの第3ゲームでジョコビッチがブレークチャンスを握る。4度凌がれたが、5度目でついにブレーク。このリードを守って6-3で第3セットを奪取した。このセット、ジョコビッチはアンフォーストエラー4(チチパス11)と非常に安定感あるプレーを見せた。

ここでトイレット・ブレークを取ったチチパスは、メディカル・タイムアウトも取り、腰のマッサージを受ける。そうして始まった第4セットだが、ジョコビッチは第1ゲーム、第3ゲームでブレークに成功。このセットを6-2で奪い、勝負を第5セットに持ち込んだ。


そして勝負の第5セットに突入。チチパスは苦しみながらも第1ゲームをキープしたが、第3ゲームでブレークを許してしまう。劣勢に立ったチチパスだが、闘志を振り絞って粘りを見せる。

しかしブレークバックはできず。チチパスは4-5で迎えた第10ゲームでデュースまで持ち込んだものの、ブレークはならず、6-4。ジョコビッチが大逆転勝利で全仏オープン2021優勝を決めた。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録