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2021.06.18

選手情報

ナダルが東京オリンピックとウィンブルドンの欠場を発表「簡単な決断ではなかった」

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ナダル、「過酷なクレーコート・シーズンの後に回復するのは容易じゃない」

6月17日、世界ランキング3位のラファエル・ナダル(スペイン)が、自身のSNSで今年のウィンブルドンと東京オリンピックへの出場を辞退することを発表した。

【SNS】ナダルが、東京オリンピックとウィンブルドンの欠場を表明

ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)との全仏オープン準決勝で4時間11分の激闘の末に敗れ、大会5連覇14度目の優勝を逃したナダルは、「今年のウィンブルドンと東京オリンピックへの出場を辞退することを決めました。簡単な決断ではありませんが、自分の体の声に耳を傾け、チームと話し合った結果、これが正しい判断であると理解しています」と、苦渋の末に欠場することを発表。

続けて、「僕の目標は、キャリアを長くし、僕を幸せにしてくれることを続けること。それは、プロとして、また個人としての目標を達成するためにトップレベルで戦い続けることです」と、これから先も戦うために必要な決断だったとした。

具体的な理由としては、全仏オープンとウィンブルドンの間隔が2週間しかないことを挙げ、体力的に十分な回復ができないと説明。「ローラン・ギャロスとウィンブルドンの間に2週間しかなく、過酷なクレーコート・シーズンの後に回復することは容易でありません。この2ヵ月は努力をしてきたが、この決断は中長期的な視点に立ってのものです」と綴った。

今年2月の全豪オープンで背中を痛めていたナダルだが、約2ヵ月の休養を経て、クレーコート・シーズンで復帰。だが、得意なコートであるがゆえに、4月中旬から出場した5大会すべてでベスト8入り(うち優勝2回)を果たし、大会終盤まで戦った体への負担は計り知れない。

また、2008年北京オリンピックのシングルスと2016年リオデジャネイロオリンピックのダブルスで金メダルを獲得しているナダル。「世界中のファン、特にイギリスと日本のファンのみんなに特別なメッセージを送りたい。オリンピックは常に大きな意味を持ち、スポーツ選手として優先されるもの。私自身、3大会を経験し旗手を務める栄誉も得ている」とオリンピックでの思い出を綴った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma