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2021.06.29

選手情報

対コロナのヒーローたちに降り注いだ拍手。センターコート第1試合の前にあった感動的シーン[ウィンブルドン]

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ロイヤルボックスに招かれた
ヒーローたちに万雷の拍手


「こんにちは、ご列席の皆様、センターコートへようこそ」、2021年6月28日、現地13時半、PAアナウンサーからそう語られると、センターコートは拍手に包まれた。

2019年、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)による男子シングルス決勝が行われてから715日後、2年ぶりにウィンブルドンのセンターコートにテニスが帰ってきた。拍手を送ったのは、センターコートに集まった7,500人の観客たちだ。


【動画】試合前に起きた感動的な拍手シーンはこちら


本来であれば、そのまま選手紹介が始まる流れだが、ここで特別なシーンがあった。
PAアナウンサーは選手たちの紹介の前に、とロイヤルボックスに注目を向けさせる。そして、オックスフォード大で新型コロナウイルスワクチン(アストラゼネカのもの)を開発したサラ・ギルバート教授やアンドリュー・ポラード教授、さらにイギリスで医療従事者などを支援するため巨額の寄付金を集めて有名となったサー・トム・ムーア退役大尉(2月2日に逝去)の娘であるハンナ・イングラム・ムーアさんたちを紹介。観客たちから、ヒーローたちに感謝、賛辞の拍手が降り注いだ。

ディフェンディング・チャンピオンとしてセンターコート第1試合でプレーし、勝利を果たしたジョコビッチは、オンコートインタビューで「世界で最も特別で、最も神聖なコートに戻ってきて、観客の皆さんにお会いできて、素晴らしい気分です。こうやって試合後に話しかけることができてうれしい。これはこれまでできなかったこと。昨年、ウィンブルドンが中止になったことは、すべての選手にとって本当に悲しい出来事でした。誰にとっても、非常に困難な時期でした。でも、こうやってスポーツが帰ってきたということが本当にうれしい。今週、来週とずっと皆さんが楽しめることを願っています」と観客たちに笑顔で語っている。

5月末の時点で、接種率(1回接種含む)が56%を超えたと伝えられるイギリス。デルタ株による感染再拡大もあって、予断を許せない状況ではあるが、パンデミックに打ち克とうと取り組み、結果として2年ぶりのウィンブルドン開催にこぎ付けた。

ウイルスとの闘いはまだ終わったわけではない。それでも、その過程でこのように開催できたこと、そしてこのようなシーンを迎えることができたことは、大きな意味を持つだろう。

【特集】ウィンブルドン2021の記事はこちら


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