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2021.06.30

選手情報

フェデラー初戦突破。第4セット第6ゲームでマナリノが故障。その後、棄権を申し出る[ウィンブルドン]

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いきなりのフルセットとなったものの
マナリノの棄権で1回戦突破


6月29日、ウィンブルドン2日目の男子シングルス1回戦、第6シードのロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク8位)は、アドリアン・マナリノ(フランス/同41位)と対戦。6-4、6(1)-7、3-6、6-2、0-0棄権で勝利し、2回戦にコマを進めた。

【動画】フェデラーの登場にセンターコートに大歓声が巻き起こる


歴代最多となる8度の優勝を記録し、一昨年の大会でも決勝に進出しているフェデラーにとって、ウィンブルドンは目標とする大会。今シーズンの復帰後、今大会を“ゴールだ”公言してきた。前哨戦のATP500ハレ大会では2回戦敗退となったものの、今日の1回戦では試合不足を感じさえないプレーを見せた。

試合は、フェデラーのサーブからスタート。すると、いきなり3本のブレークポイントを迎えるが、しっかりセーブしてキープに成功。フェデラーは続く第2ゲーム、第4ゲームと2本ずつブレークチャンスを迎えたが、ここではブレークならず。互いに淡々とキープを続ける展開となる。

するとフェデラー5-4で迎えたマナリノのサービスゲーム、リターンから攻めて15-40とセットポイントを迎える。直後のポイントでは決められなかったが、続くポイント、短いスライスショットでマナリノを前におびき出すとクロスにパッシングショットを決めてブレークに成功。6-4でセットを先取する。
このセット、フェデラーはサービスゲームで81%と高いポイント取得率を記録している。

しなやかな動きでまるで舞っているかのようなプレーを見せるフェデラーに対して、まったく力みを感じさないコンパクトなフォームでコースを読ませないマナリノ。第2セットに入っても、互いに淡々とサービスキープを続けていく。

先にブレークチャンスを得たのはマナリノ。第5ゲーム、30-40とするとラリーの中で、ダウン・ザ・ラインにバックハンドの強打を放つが、これがオーバーに。しかし、続くポイントを奪って2回目のブレークチャンスを迎える。しかし、今度はリターンミス。フェデラーがキープに成功する。

その後は、互いにブレークチャンスはなし。タイブレークに突入すると、フェデラーにミスが出て、コードボールがポイントになるなどでマナリノがリードを作ると7-1。セットを奪い返す。なんと、このセットでマナリノが犯したアンフォーストエラーはわずか6(フェデラーは19)。非常に安定したプレーでフェデラーからセットを奪った。

第3セット第2ゲーム、15-40とブレークポイントを迎えるとフェデラーが放ったフォアハンドがサイドアウト。マナリノがいきなりブレークに成功する。続く第3ゲーム、フェデラーは3度目のブレークチャンスを迎えると、ネットに出てくるマナリノに対してパッシングショットに成功。すぐにブレークバックに成功する。

第6ゲーム、フェデラーはミスが続いてラブゲームでブレークを許して2-4に。そのリードを守ったマナリノがサービング・フォー・ザ・セットをキープして6-3。第3セットを奪う。これでフェデラーはあとがなくなる。

第4セット第1ゲーム、フェデラーはいきなりブレークポイントを迎える。ここを何とか凌ぐと、続く第2ゲームで15-40とブレークチャンスが訪れる。ラリーの中、スライスを短く落とすと、マナリノの返球をボレーで決めてブレークに成功。2-0とする。

サービスゲームでは、積極的にネットに出ていくフェデラー。それが奏功して着実にキープしていく。フェデラーサーブの第7ゲーム、0-15でマナリノが左足を滑らせて転倒。右ヒザを痛めて、メディカル・タイムアウトを取り、痛み止めを飲んでプレー再開となる。なんとかプレーを続けるマナリノに、観客が拍手で応援する。

リターンゲームを終えたマナリノ、第8ゲーム、サーブを打とうとするがまともに打てず。サーブも入らない。それでも何とか1ポイントを奪ったが、フェデラーがブレークに成功。6-2で第4セットを奪った。



マナリノが転倒。しばらく起き上がれず。フェデラーはその後、駆け寄って声をかけた


第5セット、フェデラーサーブの第1ゲーム、2ポイント目でマナリノが棄権を申し出て試合終了。相手の棄権という結末でフェデラーが2回戦進出を決めた。

オンコート・インタビューでフェデラーは「本当に残念な終わり方になってしまった。彼は本当にいいいプレーをしていた。こんな終わり方は長いキャリアでもないこと。でも僕も一生懸命に練習してきた。ウィンブルドンのコートに戻ってこられてうれしい」とコメントしている。

続く2回戦、フェデラーは、リシャール・ガスケ(フランス/同56位)と対戦する


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