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2021.07.09

選手情報

プリシコワ、サバレンカを破り2016年USオープン以来2度目のグランドスラム決勝進出! “無冠の女王”返上なるか[ウィンブルドン]

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プリシコワ、今大会初めてセット落とすもサバレンカに逆転勝利

7月8日、ウィンブルドン10日目に女子シングルス準決勝が行われ、第8シードのカロリーナ・プリシコワ(チェコ/世界ランク13位)が、第2シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同4位)を5-7、6-4、6-4の逆転で下し、2016年のUSオープン以来となる2度目のグランドスラム決勝進出を決めた。

【動画】プリシコワ、サバレンカのドライブボレーに見事なカウンターショット!&勝利の瞬間

第1セット、プリシコワは8度のブレークポイントを握りながらもあと1本が奪えず。5-6のサービスゲームでサバレンカのセットポイントを迎えると、痛恨のダブルフォールトを犯してしまい、今大会初めてセットを落としてしまう。

だが、準決勝までの5試合を戦い、3度のブレークしか許していないプリシコワは、第2セット以降も抜群の安定感を見せ、コースをきっちり打ち分けて、ポイントを奪いリズムを作る。第5ゲームでブレークに成功し、リードを奪うとそのまま第2セットを奪い返した。

ファイナルセットに入ってもプリシコワは、安定したサービスゲームでサバレンカにプレッシャーをかけていく。声を出し、感情を全面に押し出してプレーするサバレンカとは対照的に、表情を変えず淡々と返球し続け、相手のミスを誘うと、第1ゲームで奪ったリードを保って、逆転勝ちを収めた。

プリシコワにとってグランドスラム決勝は、約4年10ヵ月ぶりのことで、前回の2016年USオープンではアンゲリーク・ケルバー(ドイツ/当時世界2位)にフルセットで敗れた。それ以降、2017年の全仏オープン、2019年の全豪オープンで準決勝を戦ったが、決勝に進むことはできていなかった。

決勝では、世界ランク1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦。対戦成績では、2勝5敗と負け越しており、2018年のUSオープン4回戦で対戦して以来、勝利はない。

2017年7月には、グランドスラム優勝経験がないものの、世界ランク1位に輝いたプリシコワ。現世界女王を破り、“無冠の女王”を返上することができるだろうか。決勝は土曜日に行われる。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma