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2021.07.09

選手情報

大谷桃子、大会初挑戦で上地結衣に勝利し準決勝へ「好きなコートの一つになった」。国枝慎吾は初戦敗退[ウィンブルドン]

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大谷桃子がウィンブルドン初出場で上地結衣に勝利! 上地は約13年9ヵ月ぶりに日本人選手に敗戦

7月8日、ウィンブルドン10日目を迎え、車いすテニス部門がスタート。女子シングルス準々決勝で大会初出場となった大谷桃子(簡保生命保険)が、第2シードの上地結衣(三井住友銀行)を6-3、6-4のストレートで下し、準決勝進出を決めた。

【画像】ウィンブルドン車いすテニス組み合わせ

体調不良により全仏オープンを欠場した大谷は、全豪オープン以来となるグランドスラムとなり、ウィンブルドンには初出場。対戦相手の上地とは、1-6、2-6で敗れた昨年の全仏オープン決勝以来の対戦となった。

第1セット、大谷は2度のブレークを許したものの、安定性を欠いた上地のサービスゲームを4度破り、セットを奪う。第2セットでは、上地の粘りにリードを許す場面もあったが、1-3から2度のブレークで4ゲームを連取。上地の追い上げも振り切り、勝利を手にした。

試合後、7度目の対戦にして上地から初勝利を挙げた大谷は、「最後のポイントは、いい当たりをしないで取ったもので、申し訳ないという気持ちがあったからそんなに喜べなかった」としたものの、「試合を終えて、ロッカールームに戻ってきたときはすごいうれしかった」とコメント。また、芝コートでのプレーについて、「速い展開は自分に必要になってくる部分だと思って取り組んでいたので、それができているか試せる場所。それが発揮できて結果にもつながった」とし、「好きなコートの一つになりました」と語った。

一方、敗れた上地は、最近調子が良かったというサーブについて、「立ち上がりでうまくいかなかったことに対して、修正する方法やタイミングがつかめず難しかった」と敗因になってしまったとコメント。また、第2セット途中で流れをつかめそうなところで、アンダーサーブを使った大谷を「彼女の判断力が優れている。やられたなという気持ち」と語った。

ITF大会で上地が日本人選手に敗れたのは、2007年10月以来、約13年9ヵ月ぶり。自身でも「びっくりしました」としたが、「もちろん悔しいですけど、自分の出来がすごく悪かった。そんな試合をしていたら負けるだろって思う」とした。

また、同日には男子車いすテニスシングルス準々決勝で、第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)が、ゴードン・リード(イギリス)と対戦し、6-1、2-6、3-6の逆転で敗戦。試合後、「ここ(ウィンブルドン)ではフラットで打っていきたいと思っていた。けれど、大事なところで打ちきれなかったかな。強打するイメージで臨んでいたんですけど、実際にはスピンがかかり過ぎてしまった」と、サーフェスに合わせたプレーができなかったと語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma