日本時間3月18日未明に発表となった全仏オープンの延期および代替日程(9月20日~10月4日)。その決定に対して、さまざまな反応が起きている。
開催予定が重なってしまったレーバーカップは、メディアに対して「フランス連盟の決定は、我々、そしてテニス・オーストラリア、USTA、ATPというパートナーにとって、サプライズでした。レーバーカップは9月25日~27日、ボストンで予定されていてチケットも完売している。現時点では予定どおり開催の予定です」とリリースを送付。そのメッセージの下にも<レーバーカップは、チーム8、テニス・オーストラリア、USTAとジョルジ・パウロ・レマンと協力関係にあり、ATPツアースケジュールの一部です>と記載されている。
レーバーカップにとって、寝耳に水の発表だったようだ。
またUSオープンは、SNS上で声明を発表。「USオープンは予定どおりに進めており、変更はありません。しかし、前例のない状況下にあり、大会延期も含めてすべてのオプションを検討しています。開催については世界と協議することであり、一方的に自分たちで決めるべきものではありません。そのため、USTAは、単体でなく他のグランドスラム大会、WTA、ATP、ITF、そしてレーバーカップを含むパートナーと相談していきます」と記されている。
フランス連盟がどこまで他の機関と相談したのかは不明だが、レーバーカップにしても、USオープンにしても、その声明に不満が見て取れる。
一方、ウィンブルドンも本日、メディア向けにリリースを発表。「政府の勧告にも従いつつ、新型コロナウイルスの状況を注視しているということ」「また会場であるオールイングランド・ローンテニスクラブの施設を閉鎖し、職員も限られたメンバーのみが施設内にいるが、そのほかのメンバーはテレワークを行っていること」「現状では、予定どおりに大会を開く予定で進めていること」を明らかにしている。
日本人にとって気になるのは、10月5日~10月11日開催のジャパンオープンに関しても、全仏オープンの影響を受けるであろうこと。
この騒動はどうなっていくのか。今後の動向をしっかり確認していきたい。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
タグ
2024.06.18
“ファッション=テニス”ビームスが手掛ける新ブランド「Setinn<セットイン>」とは。ディレクター新井伸吾に聞くテニス界に参入したワケ
2024.07.05
マレー、最後のウィンブルドンで涙「やめたくないからつらい」。約5年ぶり兄とのダブルスは初戦敗退[ウィンブルドン]
2024.07.04
錦織圭、2日がかりの初戦は世界76位にフルセットの敗戦。3年ぶりのウィンブルドンは初戦敗退[ウィンブルドン]
2024.07.04
大坂なおみ、世界17位ナバーロに完敗。5年ぶりのウィンブルドンは2回戦敗退[ウィンブルドン]
2024.04.25
韓国発のテニスブランド「heJ.(ヘイ)」が日本初上陸! あなたのテニスライフに彩りを
2024.06.05
22歳のシナー、全仏初の4強! イタリア人選手として初の世界1位も確定「日々の努力の賜物」[全仏オープン]
2024.06.07
女王シフィオンテク、世界3位ガウフを下し3連覇に王手。史上3人目の快挙なるか[全仏オープン]
2024.05.21
[奥脇莉音のプロ奮闘記(30)]3週間のインド遠征で自分のテニスを貫いて自信に「やるべきことはまだまだあると感じた」
2024.05.02
高校テニスに懸けた富岡保雄が54年の教師生活に幕。清風高校を40年連続全国選抜高校テニス大会出場などに導く